マンUでアヤックス時代のビューティフルサッカーは見られない? テン・ハーグの考えは「もっとダイレクトにプレイするつもり」

マンCとのダービーに敗れたマンU photo/Getty Images

テン・ハーグにサポーターは何を期待する

昨夏よりマンチェスター・ユナイテッドの指揮官に就任したエリック・テン・ハーグにサポーターは何を期待しただろうか。

テン・ハーグといえば、2017年から5年間指揮したオランダの名門アヤックスで大成功を収めたことで評価を高めた。アヤックスではエールディヴィジを3度制し、チャンピオンズリーグでもチームをベスト4まで導いている。

当時のアヤックスには確固たる哲学があり、フレンキー・デ・ヨングらを中心としたアヤックスの攻撃サッカーは世界を魅了した。マンUサポーターの中には、それと同じ哲学をマンUにも植え付けてほしいと考えていた人も多いだろう。
ただ、テン・ハーグはアヤックス流をマンUに持ち込む考えはなかったようだ。テン・ハーグはアヤックス時代と同じサッカーは難しいと語っており、マンUには今のスタイルが合っているとの考えだ。

「アヤックスでのサッカーをここで実践することは決してないだろう。チームとは抱えている選手の特長によって、どのようにプレイするかが決まる。だからこそ、ここではアヤックスとは異なるやり方でプレイしている。ここでは同じようにプレイすることはできないから、そうなるしかない。アヤックスのサッカーはマンチェスター・ユナイテッドのDNAにはまったくないものだからね。ここではもっとダイレクトにプレイするつもりだ。特に最前線には、そのための選手も揃っている」(英『Football365』より)。

先日はライバルのマンチェスター・シティにも0-3で敗れてしまい、テン・ハーグが思うスタイルが機能しているとは言い難い。カウンターで攻め込むシーンもあったが、最後まで得点を奪うことはできなかった。今季のマンUは全体的に得点力不足だ。

アヤックス時代は後方から魅惑のビルドアップを展開していただけに、現在の攻撃に不満を抱えているサポーターは多いはず。いずれにしても得点力アップは絶対のミッションだが、テン・ハーグに別の引き出しはあるか。

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