パス成功率はラムズデール「25.4%」、ラジャ「39.3%」と大きな違いが どちらがアーセナル正守護神に?

アーセナルへの加入が決まったラジャ photo/Getty Images

どちらも素晴らしいGKだが

アーセナルは、ブレントフォードからGKダビド・ラジャを買取オプション付きのローン移籍で獲得した。現在はイングランド代表GKアーロン・ラムズデールが正守護神を務めているが、これでアーセナルは一線級のGKを2名擁することになった。

どちらも遜色ないと思われるラムズデールとラジャ。ミケル・アルテタ監督は高いレベルでの競争を期待しているのだろうが、気になるのはどちらが今後、正GKのポジションを掴むのかという点だ。

ともにリーグ戦38試合に出場したラムズデールとラジャの昨季のスタッツを比較してみると、クリーンシートはラムズデール「14」、ラジャは「12」。失点はラムズデールが「43」、ラジャが「46」。セーブ率は「70.6%」に対して「77.7%」とラジャがわずかに上回ったが、そもそもアーセナルとブレントフォードとでは1回の試合で受けに回る時間の長さが違う。ここまでは、両者にはっきりとした差があるかはわからない。
注目したいのは昨季のパスに関する数値だ。ラムズデールがシーズンを通して「956本」なのに対し、ラジャは「1367本」。また、40ヤード以上のロングパスの成功率はラムズデール「25.4%」に対し、ラジャは「39.3%」。パスの平均飛距離もラムズデール「33.3ヤード」に対してラジャは「39.5ヤード」。ラジャのあらゆる数値がラムズデールを上回ってくる。(数値は『FBREF』より)

フィールドプレイヤー並のボールスキルを持ち、ビルドアップ時にパスの出し手ともなれるラジャ。もちろんラムズデールもキックを得意とするGKだが、やや怪しいシーンがあるのも確かで、昨季のサウサンプトン戦でも開始早々に自身のパスミスが失点を招いてしまった。

アルテタがこうしたシーンをなくすことが優勝につながると考えているなら、ラムズデールは安泰ではいられない。今後のアーセナルの正守護神争いは熾烈なものになるだろう。

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