ドイツは9月の日本戦・フランス戦に敗れればフリック体制終焉? FWとCBに課題抱えるチームに正念場

ドイツ代表を指揮するフリック photo/Getty Images

絶対的エースも最終ラインのリーダーも不在か

来年のEURO2024へ開催国のドイツ代表がピンチだ。昨年のワールドカップ・カタール大会以降は親善試合でも結果が出ないケースが続いており、指揮官ハンジ・フリックにプレッシャーがかかっているのだ。

注目は9月の親善試合だ。まず9月9日に日本代表、その後12日にフランス代表との親善試合を予定しており、独『Sport Bild』はこの2試合の結果次第でフリック解任もあり得るとの見方を示している。

今月はウクライナと3-3で引き分け、ポーランドとコロンビアには敗れている。日本代表にはカタール大会でも1-2で敗れており、立て続けに敗れることは許されないだろう。
同メディアが問題視しているのは、センターバックとセンターフォワードだ。センターフォワードは以前からの課題で、ミロスラフ・クローゼのような絶対的エースはいない。カイ・ハフェルツを最前線に置くパターンもあるが、今月もポーランド(0-1)、コロンビア(0-2)に完封負けを喫するなど結果は出ていない。

センターバックもドルトムントのニコ・シュロッターベック、ウェストハムのティロ・ケーラー、レアル・マドリードのアントニオ・リュディガー、フライブルクのマティアス・ギンター、さらにはミランで成長するマリック・ティアウもデビューしており、カタール大会以降はこれらの選手を最終ラインで起用している。いずれも実力者ではあるが、2014年のブラジル大会を制した頃のマッツ・フンメルス&ジェローム・ボアテングを思わせるコンビは見当たらない。

決して弱いチームというわけではないが、センターフォワードとセンターバックは重要なセンターラインのポジションだ。ここに問題を抱えているとなれば、結果が出ないのも当然だろう。9月の日本戦&フランス戦はフリック体制を懸けての大一番となりそうで、親善試合ながら結果が重要視される2試合となる。

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