EL4度、スペイン黄金期ではW杯、EUROも制覇 “37歳”の今も代表に入るJ・ナバス驚異の肉体

今季のELを制してトロフィーを手にするナバス photo/Getty Images

右サイドを上下動し続ける衰え知らずの肉体

31日に行われたヨーロッパリーグ決勝のローマ戦にPK戦の末勝利を収め、同大会における圧倒的強さを示したセビージャ。

そしてこのゲームでも95分間にわたって走り続けたのが、37歳の大ベテランDFヘスス・ナバスである。

セビージャは大会名が現在のヨーロッパリーグとなった2009-10シーズンより、実に5回も大会を制してきた。ただ、ナバスはUEFA杯との名称だった2005-06シーズンの優勝も経験している。ナバスは今回のEL制覇により、個人ではセビージャで4度も同大会を制したことになるのだ。
ナバスのこれまでのキャリアを振り返ると、セビージャではEL4回、スペイン国王杯2回、スーペルコパ・デ・エスパーニャ1回、UEFA杯を1回制覇。

マンチェスター・シティではプレミアリーグ、リーグ杯の制覇を経験し、スペイン代表では2010年のワールドカップ・南アフリカ大会と、その後のEURO2012の優勝メンバーでもある。

若い頃は右サイドハーフとして縦へ仕掛けまくるスピードスターとして高い評価を得ていたが、年齢を重ねてからは右サイドバックへポジションを下げることも増えた。セビージャではキャプテンマークも任されており、右サイドのスペシャリストとして今もトップレベルを維持しているのは見事だ。

南アフリカ大会でのスペイン代表は黄金期にあったが、ナバスは試合途中から流れを変えるジョーカー役として貢献。今は当時ほどの突破力はないかもしれないが、先日発表されたUEFAネーションズリーグへ向けたスペイン代表メンバーにもナバスの名前が入っている。同世代の選手たちが代表を離れていく中、今もメンバーに入るところにナバスの凄さがある。

今季は国内リーグでこそ苦労したが、ELを制す充実のシーズンを過ごした。クラブとの契約は来夏までとなっており、37歳を迎えた今もナバスは右サイドを上下動し続ける。

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