インテルに7年いた長友佑都に改めて絶賛を イタリアで再評価される献身性「「長友との良い思い出は尽きない」

インテルで活躍した長友 photo/Getty Images

セリエAで最も活躍した日本人と言っても大袈裟ではないか

フランクフルトMF鎌田大地のミラン入りに関する話題が浮上したことに加え、最近はセリエAを制したナポリがボルシアMG所属DF板倉滉、レアル・ソシエダMF久保建英の獲得に関心があるとの話も出るなど、イタリアで日本人選手の評価が上がっている。

それに合わせて伊『Gazzetta dello Sport』は過去にセリエAでプレイした日本人選手を振り返っているのだが、鎌田と同じMFでは中田英寿の名前が真っ先に挙がる。中田は日本人選手の評価を飛躍的に高めた特別な存在であり、その始まりはイタリアのペルージャからだった。

その後移籍したローマではスクデットを獲得し、パルマでもコッパ・イタリアを制するなど成功を収めている。鎌田がミランでプレイするならば、ボランチかトップ下かに関わらず中田と比較される機会が増えそうだ。
ミランで10番を背負ったMF本田圭佑との比較も当然起こる。当時はチーム状況が不安定だった時期もあり、やりづらい部分もあっただろう。伝統の10番にふさわしい成績を残せたとは言い難いかもしれない。それでも、同メディアはクオリティの低い攻撃的MFだったわけではないとフォローする。当時の本田はミランが関心を示すにふさわしい実力者だった。

また、DF枠で同メディアが改めて絶賛したのがDF長友佑都である。中田のインパクトも相当のものがあったが、名門インテルに7年在籍した長友も特別だ。これだけ長くセリエAを代表する名門クラブでプレイ出来る日本人選手も珍しい。何度もレギュラー落ちの危機があったが、それを跳ね返してきたのが印象的だ。

同メディアも「長友との良い思い出は尽きない。インテルのユニフォームを7年間着続けたサイドバックは、それをまるで自分の体の一部のように感じていた。ファンは彼の献身性やチームへの愛を常にリスペクトしてきた」と振り返っており、愛されキャラだった点も特長的だ。インテルに長く在籍した点を考えると、セリエAで最も活躍した日本人選手と言ってもいいか。

ミランは昨季スクデットを獲得するなど、力を取り戻している。鎌田がミラン入りとなれば、チャンピオンズリーグなど高いレベルでプレイ出来る機会も増えるだろう。攻撃的MFとして中田や本田をも上回るインパクトを残してほしいところだが、果たして。

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