望まれているのは完全復活 アーセナルにスミス・ロウ放出の意思はなし

巻き返しが期待されるスミス・ロウ photo/Getty Images

苦しいシーズンを送った

2016-17シーズンからプレミアリーグトップ4に入れない時期が続いていたアーセナルだが、今季は終盤までマンチェスター・シティと優勝争いを繰り広げ、世界中を驚かせた。

首位をキープできなかった原因は守備陣の離脱にあるだろう。3月中旬のスポルティング戦で負傷したDFウィリアム・サリバとDF冨安健洋は今季中に復帰することができず。安定感を失ったアーセナルはラスト10試合を4勝3分3敗という成績で終え、シティに逆転優勝を許している。

しかし、シーズンを通して見れば気になる点は他にもある。MFエミール・スミス・ロウがもう少し戦力として機能していれば、取りこぼさずに済んだ勝ち点があったかもしれない。
昨季は公式戦37試合に出場し、チーム2番目に多い11ゴールを記録したスミス・ロウ。背番号10を託されていることからも期待の高さがうかがえるが、今季は序盤に鼠径部の手術を行ったことで長期離脱となった。今年1月に戦線復帰したが、ミケル・アルテタ監督になかなかスタメンで起用してもらえず、公式戦出場数は14試合、先発出場数は0に終わった。

こういった状況もあり、一部ではスミス・ロウを放出して資金を捻出すべきではないかという意見も飛び出しているようだが、英『The Athletic』によると、今夏中にスミス・ロウを放出するという意思はアーセナルにはない。6月下旬から開催されるU-21欧州選手権でイングランド代表のキーマンとして活躍し、来季までにフィットネスとフォームを取り戻すことが期待されているようだ。

今季リーグ戦を2位で終えたアーセナルは、7シーズンぶりとなるチャンピオンズリーグ出場権も獲得している。CLで好成績を残しつつ、今度こそプレミアリーグで優勝したいと考えているのであれば、スミス・ロウの完全復活は重要な要素になるだろう。

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