中盤ではモイセス・カイセド、アレクシス・マクアリスター、そして攻撃面では日本代表FW三笘薫を加えるなど、ブライトンは補強のヒットが続いている。
そんなタレントと指揮官ロベルト・デ・ゼルビのフットボールは見事に調和し、ブライトンは来季のヨーロッパリーグ出場を決定的なものとしている。今季はクラブにとって大きすぎるシーズンだ。
ただ、ここまでの道のりは簡単なものではなかった。それを知る選手の1人が主将のDFルイス・ダンク(31)だ。
クラブのアカデミー出身者であるダンクは、2003年よりブライトンのアカデミーで技を磨いてきた。トップチームに昇格したのは2010年のことだが、当時のブライトンはまだ3部相当のリーグ1に所属していたのだ。
この時点でブライトンの3部生活は5シーズン目を迎えており、2部へ昇格したのは2011-12シーズンのことだ。そこでも3部降格の危機を味わったシーズンもあったが、ついに2016-17シーズンに2部で2位に。プレミアリーグとなってからはクラブ史上初の昇格だった。
それらの時代をダンクは支え続けてきたのだ。今季も三笘やカイセドらにスポットが当てられてきたが、リーダーのダンクも称賛されるべきだろう。
クラブは苦しい時を乗り越えて成長し、ついに欧州カップ戦の舞台へ挑む。