結成当初は《MSN》との比較もあったのに…… MNMに賭けたPSGのプランは完全崩壊か

今節はロリアンに敗れたPSG photo/Getty Images

ロリアンにも敗れて国内で6敗目

2021年の期待感はどこへ。リオネル・メッシ、ネイマール、キリアン・ムバッペの『MNMトリオ』を揃えたパリ・サンジェルマンの評価が下がり続けている。

今季はチャンピオンズリーグ・ベスト16でバイエルンに敗れると、その後は国内リーグでも取りこぼしが目立っている。30日にはホームでロリアンと対戦し、1-3で敗北。前半20分と早々にDFアクラフ・ハキミが退場処分となってしまい、10人になったパリはロリアンの攻撃を抑え切れなかった。

リーグ戦では首位に立っているが、引き分けが3つ、黒星は6つもある。フランス国内においてパリは圧倒的なスーパースター軍団であり、国内では完全支配が求められる。首位とはいえ、9試合も白星を逃している現状にサポーターが納得するはずはない。
仏『Foot Mercato』は「PSGは衰退したチーム。価値のない集団パフォーマンス」と手厳しい。MNMを揃えた際の話題性はかなりのものがあったが、ネイマールは負傷続きで稼働率が物足りない。当初はバルセロナで史上最強と評価されたメッシ、ルイス・スアレス、ネイマールのMSNにも負けないユニットになるのではなんて期待感もあったが、今となってはMNMとMSNを比較する者はいない。

現在はメッシ、ムバッペの去就も騒がしく、来季のパリがどのようなチーム構成となっているのか読みづらい。MNMを中心としたスターチームは今季でひとまず解体となる可能性もあり、クラブの進むべき道がはっきりと見えてこないのが現状だ。

CL・ベスト16ではバイエルンに組織力の差を見せつけられてしまい、悲願の欧州制覇はまだ遠い印象だ。果たして来季へどうチームを再構築してくるのか。難しい夏となりそうだ。

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