「ファーギータイム」ならぬ「アルテタタイム」発動 指揮官の“勝利への執念”がアーセナルの劇的逆転に繋がっていた?

ボーンマス戦ではアルテタ監督の采配も当たった photo/Getty Images

勝負強さを発揮したアルテタ監督

アーセナル指揮官4シーズン目にしてリーグ優勝へと突き進んでいるミケル・アルテタ監督。劇的な逆転勝利を得た5日のボーンマス戦では、名将アレックス・ファーガソン氏と似たような振る舞いも見せていた。
 
リーグ戦4連勝を目指して今節のボーンマス戦に臨んだ首位アーセナル。57分の時点で2点のビハインドを負う苦しい展開となったが、MFトーマス・パルティのゴールで反撃の狼煙を上げると、70分にはDFベン・ホワイトのゴールで試合を振り出しに戻す。そして後半アディショナルタイムの97分にはFWリース・ネルソンの見事な逆転弾が決まり、土壇場で勝ち点3の獲得に成功した。
 
ここで英『Football London』はアルテタ監督の振る舞いに注目している。同メディアは、後半のアディショナルタイムが6分と発表される直前にアルテタ監督が第4の審判に向かって手で「7」を示していたと指摘。審判に何かしらの影響を与えようとする姿が、マンチェスター・ユナイテッドに数多の栄光をもたらしたレジェンド指揮官ファーガソン氏の姿を彷彿とさせたと伝えている。
 
マンUを率いていた当時のファーガソン氏は、自チームが劣勢のまま試合終盤に突入した際、自らの腕時計を指さしながら審判にプレッシャーをかけ、アディショナルタイムを増やしていたという逸話がある。そして試合終了間際の得点により幾度となく劇的な勝利をもぎ取っていたことから、「ファーギータイム」という言葉が浸透していった。
 
アルテタ監督のジェスチャーがアディショナルタイムの長さを左右したのかは定かではないが、少なくともその勝利への執念は名将に欠かせない要素と言えるだろう。「ファーギータイム」ならぬ「アルテタタイム」でアーセナルが勝利を得る試合は今後も出てきそうだ。

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