1点リードも「ゴミのようだった」前半の戦いぶり マンUさらなる飛躍のカギは立ち上がりの安定感にある?

イヘアナチョにヘディングからゴールを奪われかけた photo/Getty Images

まだまだ向上していく気配のあるマンU

19日、レスター・シティとの一戦を3-0の勝利で終え、2位マンチェスター・シティとの勝ち点差を3に縮めた3位のマンチェスター・ユナイテッド。一見すると快勝したように思えるこの試合だが、前半は苦しい戦いを強いられていた。
 
25分にMFブルーノ・フェルナンデスの素晴らしいスルーパスからFWマーカス・ラッシュフォードの先制点が決まり、前半のうちに1点のリードを得たレスター戦のマンU。後半に入ると56分にラッシュフォードが追加点を決め、61分にはFWジェイドン・サンチョがダメ押しの3ゴール目をゲット。80分には17歳のMFコビー・メイヌーがプレミアリーグデビューを飾るなど、終盤にはかなりの余裕が生まれていた。
 
しかし、前半はレスターにゴールを脅かされるシーンが何度かあった。8分にFWハーヴェイ・バーンズにキーパーと1対1の場面を作られると、20分にはFWケレチ・イヘアナチョがDFティモシー・カスターニュのクロスに合わせて際どいヘディングシュートを放っている。どちらもGKダビド・デ・ヘアがビッグセーブで止め、マンUは事なきを得た。
 
英『Manchester Evening News』によると、エリック・テン・ハーグ監督は前半のチームの出来に苦言を呈している。試合後にこのようなコメントを残したようだ。
 
「(前半の)我々のパフォーマンスには本当に不満だ。我々が指向する戦い方においては、ルールと原則に従わなければならない。そうでないと混乱が生じるし、レスターのような良い相手と対戦するとチャンスを与えてしまう」
 
「それでもダビド・デ・ヘアのおかげで無失点だった。ハーフタイムを1-0で迎えられたのは本当にラッキーだった。もちろん、ブルーノ(・フェルナンデス)の素晴らしいパスやラッシー(ラッシュフォード)の素晴らしいフィニッシュもあった。しかしそれ以外はゴミのようだった」
 
「彼ら(選手たち)もそれはわかっていた。ハーフタイムでの彼らの振る舞いを見ていてそれが感じられた。彼らもハッピーではなかったんだ。自分たちのパフォーマンスに失望しているように見えた。もっといいプレイができたはずだし、彼らもそれをよく理解していた」
 
2月に入ってからの公式戦6試合のうち、マンUが前半にゴールを奪ったのは5日のクリスタル・パレス戦と今回のレスター戦のみであり、最近はテン・ハーグ監督の交代策や配置変更が当たって、後半に畳み掛ける展開が多くなっていた。
 
そんな中でも無敗を継続している点は見事だが、スタートから安定したパフォーマンスを見せられるようになればマンUの勝率はより上がっていくだろう。24日に控えている大一番、ヨーロッパリーグのバルセロナ戦では、今回の反省を活かして良い立ち上がりを見せることができるか。

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