ミラン復調の鍵を握るのは先発3試合のみの21歳DF? 少ないチャンスを活かすチャウに称賛の声

トリノ戦をきっかけに出番を増やしていけるか photo/Getty Images

トモリの負傷離脱により最終ラインの層が薄くなっている

11日に行われたトリノ戦で1-0の勝利を手にし、ようやく連敗をストップしたミラン。この試合では久しぶりに先発出場したDFマリック・チャウが印象的なパフォーマンスを披露しているが、ここから復調のキーマンとなっていくのか。
 
トリノ戦ではDFシモン・ケアー、DFピエール・カルルと共に3バックを形成し、左センターバックを務めたチャウ。4回あった空中戦のうち3回に勝利するなど安定感のあるパフォーマンスを披露し、チームのクリーンシート達成に貢献。ミランが無失点で試合を終えたのは昨年11月上旬に行われたクレモネーゼ戦以来のことであり、公式戦8試合ぶりの白星をあげている。
 
今季シャルケからミランへと移籍してきた21歳のチャウにとっては、これが今季3試合目の先発出場だった。伊『Gazzetta dello Sport』はそんなチャウについて、「(指揮官のステファノ・)ピオリがチャンスを与える度にこのドイツ人はそれに応え、嵐の中で拍手喝采を浴びてきた」と少ない出場機会の中でも堅実なパフォーマンスを見せている点を評価した。
 
チャウがこのように言われる背景には、FWチャールズ・デ・ケテラエルやFWディボック・オリギといった他の新戦力たちがなかなか活躍できていないというチーム事情もある。現時点で及第点を与えられる新戦力は、バルセロナからローン移籍中のDFセルジーニョ・デストや、トリノからローンバックしたMFトンマーゾ・ポベガくらいであり、このあたりもミランが不振に陥った一つの原因と言えるだろう。
 
もしチャウが昨季のカルルのように、ここから一気に主力として計算できるようになっていけば、崩壊気味だったミランディフェンスを立て直すための軸となっていく可能性もある。15日に行われるチャンピオンズリーグのトッテナム戦でも有力なスタメン候補の1人と言えそうだが、はたしてピオリ監督は彼を起用するのか。

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