今頃はマンチェスター・ユナイテッドで主力になっている予定だったのかもしれないが、25歳の今もチームに入り切れていないのがDFアクセル・トゥアンゼベ(25)だ。
イングランド世代別代表でもプレイしてきたトゥアンゼベは若い頃より注目されており、高い身体能力を武器に広範囲のスペースをカバーできるセンターバックと評価されてきた。
しかし、キャリアの中で怪我が多すぎる。これまでアストン・ヴィラ、ナポリとレンタル移籍を継続してきたが、主力として満足に戦えたのはアストン・ヴィラ時代の2018-19シーズンくらいだろう。それも当時のアストン・ヴィラは2部に沈んでいたため、1部リーグでのプレイ経験はほとんどない。
昨季にはナポリへレンタル移籍したが、さすがにセリエAを代表する強豪の1つであるナポリはポジション争いが激しい。リーグ戦では僅か10分しか出番がないままシーズンを終えることになってしまった。
そして今冬、トゥアンゼベは再びイングランド2部のストーク・シティへとレンタル移籍することが決定。今季も怪我の影響で満足にプレイできていない状況で、気付けば25歳と中堅世代に入りつつある。
クラブのアカデミー出身者であるトゥアンゼベが主力になる日を待っているサポーターも多いはずだが、コンディションを整えてフルシーズン戦える日はくるのか。直近3シーズンは出場時間が1000分未満のシーズンが続いており、これでは評価を上げられないだろう。ポテンシャルが高いと評価されてきただけに、怪我とレンタル続きの現状は寂しいものがある。