好調ブライトンはカイセド抜きでも「前に進む準備ができている」 2人目のアーセナル行き実現なら補強は必須か

チームを去ることになるのか photo/Getty Images

ブライトンの中盤を支えているカイセド

日本代表FW三笘薫の活躍もあり、29日に行われたFAカップのリヴァプール戦で勝利をあげたブライトン。その裏ではエクアドル代表MFモイセス・カイセドの移籍話が進んでいるが、指揮官のロベルト・デ・ゼルビ監督はカイセドなしでもやっていく覚悟がすでにできているようだ。
 
昨季までブライトンでプレイしていたMFイヴ・ビスマが夏にトッテナムへ移籍したこともあり、今季はより重要な存在となっているカイセド。彼はここまでチーム4番目に多い公式戦21試合に出場しているが、MFモハメド・エルネニーを負傷で欠くことになったアーセナルが1月中の獲得に動いている。
 
そしてこれを受けたカイセドは移籍志願ともとれるメッセージをSNS上で発信しており、クラブは移籍市場閉幕まで彼を練習や試合から外すことに決めた。英『Daily Mail』によれば、デ・ゼルビ監督はカイセド抜きで勝利を収めたリヴァプール戦の後、彼の去就に関する考えをこのように明かしている。
 
「彼と一緒にシーズンを終えることを望むが、我々は彼なしで前に進む準備ができている」
 
「21歳の時点でヨーロッパ(規模の大会)で戦っている大きな大きなチームからオファーを受けたのだから、彼の気持ちは理解できる」
 
「(彼の声明には)驚いたが、その背景は理解できる。みんながどれだけ理解しているかはわからないが、モイセスは良い奴なんだ」
 
その一方、カイセドが退団するのであればその穴埋めが必須であることもデ・ゼルビ監督は仄めかしている。ブライトンは今回の移籍市場で、すでにベルギー代表FWレアンドロ・トロサールをアーセナルへと売却していた。
 
「トロサールを失って、カイセドも失うことになれば、それが我々にとっての問題となる可能性がある。ヨーロッパで戦うことを目指す、あるいはできる限り上位にいることを目指すのならなおさらだ。このままでいたいならそうすることもできる。でも私はそれを望んでいない」
 
「最も重要なのは改善することだ。移籍市場が開いている時は、いつだって改善できる可能性がある」
 
現在6位につけているブライトンは、消化試合数が2試合多い5位トッテナムとの勝ち点差を5としている。つまり、自力でのヨーロッパリーグ出場権獲得が目指せる状況であり、上手くいけばトップ4フィニッシュも見えてくる。
 
しかし、いくらカイセド抜きでリヴァプールから勝利をあげたとは言え、チームの主力が一気に2人抜けるとなれば勢いが落ちることは間違いない。カイセドの残留、もしくはデ・ゼルビ監督の望む補強に成功し、欧州カップ戦出場を目指して戦っていくことができるのか。

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