バルサの“10番”が真のエースになる日を待つ ファティを育てるシャビの全試合起用プラン

ファティはバルサのエースになれるか photo/Getty Images

短時間でも必ず起用する一貫性

ガビ、ペドリを筆頭に若手タレントが躍動しているバルセロナにおいて、少々物足りないのがFWアンス・ファティの状態だ。

10番を任されるなどクラブから特大の期待をかけられているファティだが、今季はここまでリーグ戦3ゴールに留まっている。カンテラ出身のファティが主力として活躍する展開をサポーターも望んでいるはずで、定位置確保となっていない現状にはもどかしさもあるだろう。

しかし、スペイン『Mundo Deportivo』は指揮官シャビ・エルナンデスの育成法を高く評価している。ファティの場合は才能に疑問はないが、何度か大きな怪我を負ってきた。今は復帰しているものの、まだ100%の状態に戻ったとは言い切れないだろう。それほど大きな怪我だった。
現状ファティはスタメンとして固定されているわけではないが、シャビは今季全試合でファティを起用している。先発、途中出場を含め、ファティはリーグ戦16試合、チャンピオンズリーグ・グループステージ6試合、今月のスーペルコパ・デ・エスパーニャ2試合、スペイン国王杯2試合に出場しており、毎回ファティを起用することをプランに組み込んでいるのだろう。同メディアも焦らずじっくりとコンディションを上げようとしているシャビの手腕を称えている。

15日に行われたレアル・マドリードとのスーペルコパ・デ・エスパーニャ決勝も1分間だけファティをピッチへ送り出しており、このあたりシャビの起用法は一貫している。

そのスーペルコパ・デ・エスパーニャも制し、国内リーグでは首位に立つなどシャビ率いるバルセロナは良い流れに乗っている。ここにファティが完全復活となれば、攻撃力はさらに一段上がるだろう。まだ20歳と若く、今は焦る段階ではない。ファティが真のエースになる日まで継続的に起用していくことが重要だ。

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