E-1選手権からカタール行きを掴んだ忍者ストライカー “4人目のCF”町野修斗に求めること

ベンチから出番待つ町野修斗 photo/Getty images

未だ出番がない

11月初旬にFIFAワールドカップ・カタール大会に臨む26人を発表した日本代表。しかしメンバーに選ばれた中山雄太が所属するハダースフィールドで負傷してしまい、湘南ベルマーレの町野修斗が追加招集された。

町野は2022年シーズンのJ1リーグで得点を量産したFWだ。最終的に13ゴールを決め、チアゴ・サンタナに次ぐ得点ランキング2位でシーズンを終えた。

そんな町野が代表に呼ばれたのは、E-1選手権でのことだ。海外組を招集せず国内組だけで構成された日本代表は香港と韓国を撃破し、E-1選手権を制した。町野はそこで3ゴールを決める大活躍を披露して相馬勇紀と共に海外組含めたフル代表入りを果たした。
相馬は一足早く左ウイングというポジションで輝きを放っている。切れ味鋭いドリブルはW杯でも通用しており、三笘薫に次ぐ第2のジョーカーとして居場所を築いた。

しかし町野はここまでの3試合で出番がない。町野以外のセンターフォワードである浅野拓磨、上田綺世、前田大然は起用されたが、町野だけはまだベンチを温め続けている。

町野と他のFWの違いは185cmの長身だろう。日本のFWは小柄な選手が集まっているが、町野はその中で一際目立つ存在だ。

日本はここまでの3試合すべてで5枚の交代枠を使い切っており、共通点が見えてくる。まず確実にCFの入れ替えを行っている。ドイツ戦は前田から浅野、コスタリカ戦は上田から浅野、スペイン戦はドイツ戦同様に前田から浅野の交代が行われた。町野がピッチに入るならこのCF枠だが、現状途中出場では浅野の序列が高い。

浅野の武器はスピードとここぞという場面でゴールを奪う勝負強さだ。アジア最終予選でのオーストラリア戦、W杯でのドイツ戦と2度日本を救っている。その情報がなければこの枠は町野でも問題ないが、W杯はその時の勢いが大事であり、“持っている”浅野が重宝される。

外国人DFを背負って前線で時間を作れるCFが今の日本にはいない。浅野と前田は足で相手をかき回し、上田はシュートの上手さが強みだ。町野はJリーグでこそ良いポストプレイを見せているが、クロアチア相手に通用するかは未知数だ。ただ町野が前線で起点になることができれば、日本の攻撃は一段階も二段階もレベルアップすることになる。

決定力があってラストパスのセンスもいる。ヘディングも上手く、守備もできる万能型FWの町野。2022年シーズンJ1リーグの日本人の中で最もゴールを挙げたストライカーはクロアチア戦でのキーマンとなるのだろうか。

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