2位となった前回大会ほどの勢いはないが…… クロアチアはドイツ、スペインよりも厄介?再び露呈することになる“日本の悪癖”

ラウンド16で日本と対戦するクロアチア photo/Getty images

クロアチアはグループステージ無敗だ

日本がFIFAワールドカップ・カタール大会でスペインに勝利し、決勝トーナメント進出が決まった。前回のロシア大会に続いての16強入りであり、グループステージ敗退と16強入りが続いていたジンクスを日本は破った。

そんな日本は次のステージでクロアチアと対戦する。クロアチアはベルギー、モロッコ、カナダのいるグループFを2位で突破してきた。

クロアチアの記憶で新しいのは日本がラウンド16で姿を消すことになったロシア大会での躍進だ。アルゼンチンと同組となったグループを首位通過すると、決勝トーナメントではデンマーク、ロシア、イングランドを撃破。決勝ではフランスに敗れたが、2位という素晴らしい成績を残した。ただその後のEURO2020ではベスト16にとどまっており、4年前ほどの勢いはないという印象だ。
システムは[4-3-3]で、グループステージ3試合はほぼ同じ11人を先発に選んだ。途中出場の選手もほぼ同じであり、ここら辺の情報は知ったうえで試合に臨むことができるか。

クロアチアの強みはその安定感にある。3試合で1勝2分と負けておらず、グループステージ3試合で失点はわずかに1と少ない。0-0で引き分けたベルギー戦は決定機を外し続けたロメル・ルカクに救われた部分もあるが、失点せず勝ち点1を得た。

対する攻撃は少し物足りない。3試合で4ゴールと聞こえはいいが、そのゴールはすべてカナダ戦で挙げている。モロッコ戦、ベルギー戦では共にスコアレスドローに終わった。前回大会ではマリオ・マンジュキッチやイヴァン・ラキティッチがいたが、現在は代表から退いており、その影響が大きいか。現代表にもイヴァン・ペリシッチやアンドレイ・クラマリッチといったFWはいるが、それほど脅威にはなれていない。

今のクロアチアは前回大会で2位になったことで一気に評価が上がっており、戦前予想ではドイツやスペインと同格とされていた。ただこれはベルギーも同じだが、始まってみると、攻撃力で物足りなさを感じる試合が多い。

しかしこの物足りなさが日本にとっては厄介なことになる。ここまで日本がジャイアントキリングを成し遂げた相手は明らかに格上であり、日本は守備に回るしかなかった。そうなれば前半は体力を温存し、後半から一気にギアを上げられる展開となるが、クロアチアはドイツやスペインほどボールを保持しない。4-1で勝利したカナダ戦でさえボール支配率は48%であり、日本がボールを持たされることもあるだろう。そうなると、今の日本は打つ手がそれほど多くない。分かりやすいのがコスタリカ戦で、日本は57%のボール支配率を誇ったが、結局相手を攻めきれずに敗れた。

タレントの質でいえばドイツとスペインがクロアチアを勝るが、日本の性質上、厄介なのは後者になる。

注意すべき選手はもちろん、ルカ・モドリッチだ。2018年度のバロンドール受賞者であり、37歳となった今でもその輝きは衰えていない。豊富な運動量とアイデア、絶対的な技術の高さを兼ね備えており、歳を重ねるごとに凄みを増す。分かりやすいスピードのある選手ではないが、テクニックで相手をかわすことができ積極的にゴールを狙ってくる。

続く番狂わせでここまで来たサムライブルー。目指すは8強入りであり、カタールの地で目標を達成することができるのだろうか。

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