[W杯マッチ10]初戦から完成度の高さを披露したスペイン 圧巻のゴールショーで最高のスタート

華麗なループシュートで先制点を奪ったオルモ photo/Getty Images

中盤3枚のクオリティの高さと素晴らしい関係性

MATCH 10 グループE 第1節 
2022年11月23日19:00キックオフ(会場:アル・トゥマーマ・スタジアム)
スペイン 7-0 コスタリカ

日本代表が優勝候補ドイツ代表を相手に2-1の逆転勝利を収め、世界を驚かせてスタートした死の組グループE。やはりW杯は何が起こるかわからない。続いて行われるもう一つの優勝候補スペイン代表と、堅守が売りのコスタリカ代表の一戦は、どのような結末を迎えるのか。

スペインボールでキックオフされた試合は、序盤からスペインがボールを握り、コスタリカがカウンターを狙う前評判通りの展開となった。ただ、うまく相手の選手と選手の間に顔を出しながら三角形を作り、テンポ良くスピーディーにパスを繋ぐスペインに対して、コスタリカはなかなかついていくことができない。プレッシャーが遅れたり、マークを剥がされるシーンが目立ち、圧倒的スペインペースで試合が進む。

すると、前半からスペインが圧巻のゴールショーを披露する。11分、ガビのパスが相手に当たってふわりと浮いたボールを、エリア内へ走り込んでいたオルモが反転しながら華麗にトラップ。飛び出してきたGKナバスの頭上を抜くループシュートで先制点を奪った。さらに、21分にはアルバの左クロスをアセンシオが左足で合わせ、31分にはアルバがエリア内で倒されて得たPKをトーレスが落ち着いて決め、あっという間に3点のリードを奪う。

余裕ができたスペインはその後も落ち着いてパス回しを行い、コスタリカにボールをなかなか触らせない。チームとしての完成度や個々のクオリティを見ても、「完璧な前半だった」と言っていいだろう。特に中盤3枚(ブスケッツ、ガビ、ペドリ)のポジショニングやボールの引き出し方、顔の出すタイミング、長短のパスの使い分け、止める蹴るの技術など全てのプレイが絶妙で、関係性も素晴らしい。この中盤3枚は、日本代表にとってもかなり脅威になるのではないか。

初戦から7発の大勝を収めたスペイン photo/Getty Images

早々と主力を温存

後半に入ると、前半の反省点を活かしてか、コスタリカがキックオフ直後からより積極的にプレッシャーをかけようとする。ただ、これも難なくいないしてしまうのが今のスペイン。そして54分には、右サイドを起点にトーレスがこの日2点目のゴールを決める。

そして、4点差となったスペインは57分にトーレスとペドリ、64分にアルバとブスケッツ、立て続けに2枚替えを行うなど、次戦移行へ向けて主力を温存。よりタイトなスケジュールとなった今大会において、これは非常に大きなアドバンテージとなるかもしれない。また、若手が多く「経験」がやや不安材料であったスペインだが、いろいろな選手を実戦で試せるという意味でもこの大差は大きいだろう。

主力を温存しても勢いが止まらないスペインは、最後まで手を緩めない。74分にガビ、90分にソレール、後半ATにモラタが追加点をゲット。守備陣はコスタリカのシュート数を「0」に抑え、7-0の歴史的大勝を収めている。日本とドイツの試合とはまた違った驚きのある試合となった。

初戦から完成度の高さを披露したスペイン。W杯優勝経験国同士が相見える運命の次節ドイツ戦へ向けて大きな弾みをつけた。一方、90分を通してスペインに何もさせてもらうことができなかったコスタリカ。この敗戦のショックを引きずらず、うまく気持ちを切り替えられるのか。これが次節日本戦への鍵となるかもしれない。

中盤で抜群の安定感を披露したブスケッツphoto/Getty Images

[スコア]
スペイン 7-0 コスタリカ

[得点者]
スペイン
11分 ダニ・オルモ
21分 マルコ・アセンシオ
31分 フェラン・トーレス(PK)
54分 フェラン・トーレス
74分 ガビ
90分 カルロス・ソレール
90+2分 アルバロ・モラタ

[ポゼッション]
スペイン 71% コスタリカ18% 中立11 %

[シュート数]
スペイン17本  コスタリカ 0本

[枠内シュート]
スペイン7本  コスタリカ0本

[イエローカード]
コスタリカ 2枚
68分 フランシスコ・カルボ 
90+7分 ジョエル・キャンベル

[ラインナップ]
スペイン
フォーメーション:[4-3-3]

監督:ルイス・エンリケ

GK
ウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ)

DF
セサル・アスピリクエタ(チェルシー/イングランド)
ロドリ(マンチェスター・シティ /イングランド)
ジョルディ・アルバ(バルセロナ)
アイメリク・ラポルテ(マンチェスター・シティ/イングランド)

MF
セルヒオ・ブスケッツ(バルセロナ)
ガビ(バルセロナ)
ペドリ(バルセロナ)

FW
マルコ・アセンシオ(レアル・マドリード)
フェラン・トーレス(バルセロナ)
ダニ・オルモ(ライプツィヒ/ドイツ)

交代出場
57分 トーレス→アルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード)
57分 ペドリ→カルロス・ソレール(パリ・サンジェルマン/フランス)
64分 アルバ→アレハンドロ・バルデ(バルセロナ)
64分 ブスケッツ→コケ(アトレティコ・マドリード)
69分 アセンシオ→ニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ)

コスタリカ
フォーメーション:[4-4-2]

監督:ルイス・フェルナンド・スエレス

GK
ケイラー・ナバス(パリ・サンジェルマン/フランス)

DF
オスカル・ドゥアルテ(アル・ワフダ・メッカ/サウジアラビア)
ブライアン・オビエド(レアル・ソルトレイク/アメリカ)
フランシスコ・カルボ(コンヤスポル/トルコ)
カルロス・マルティネス(サン・カルロス)

MF
ケイセル・フレール(エレディアノ)
セルソ・ボルヘス(アラフエレンセ)
ジェウィソン・ベネット(サンダーランド/イングランド)
イェルツィン・テヘダ(エレディアノ)

FW
アントニー・コントレラス(エレディアノ)
ジョエル・キャンベル(クラブ・レオン/メキシコ)

交代出場
46分 マルティネス→ケンダル・ワストン(サプリサ)
61分 コントレラス→アルバロ・サモラ(サプリサ)
61分 ベネット→ブライアン・ルイス(アラフエレンセ)
72分 ボルヘス→ブランドン・アギレラ(ノッティンガム・フォレスト/イングランド)
82分 オビエド→ロナルド・マタリータ(シンシナティ/アメリカ)

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