日本の“フィジカル”は世界レベルに追いついたのか 4年で急速に進化した高さ、強さ、スピードでドイツ崩しへ

前田、伊東のスピードには大きな期待がかかる photo/Getty Images

身体能力では十分に世界のトップと戦える

ベスト16まで進んだロシア大会から4年。日本代表の進化したポイントとして、フィジカル能力が挙げられる。

4年の間に最終ラインでは冨安健洋がアーセナルで活躍するところまで成長し、板倉滉もボルシアMGで主力だ。ベテランの吉田麻也も健在で、高さの部分に不安を感じる機会が少なくなってきた。欧州トップリーグで日本人センターバックがスタメンを掴むのは難しいと思われた時代もあったが、その壁をこの4年で乗り越えた印象だ。

中盤ではシュツットガルトでプレイする遠藤航がブンデスリーガを代表するデュエルマスターとなり、競り合いで日本人離れした強さを見せている。遠藤もこの4年で急激に伸びた選手の1人で、ブンデスリーガでも戦える守備的MFとなった。
そして何と言っても前線に加わるスピードだ。フィジカルにスピードも含めるならば、伊東純也、前田大然、浅野拓磨と今の代表にはスピードスターが揃う。浅野は以前から有名な存在だったが、伊東と前田はこの4年で大きく成長した選手だ。

特に伊東は2019年に柏レイソルを飛び出し、ベルギー最高級ウイングへと成長した。今季はフランスのリーグ・アンで活躍しており、そのスピードに乗った突破は凄まじい。森保ジャパンでもアジア最終予選で絶対的エースとなり、いつしか右サイドを疾走する伊東がチームの切り札になった。

前田も横浜F・マリノス、現在所属するセルティックで結果を出し、森保ジャパンでも最前線の有力候補となっている。

このスピード感は過去の日本にはなかったもので、キックオフが近づくワールドカップ初戦のドイツ戦でもスピードはキーワードの1つになるだろう。

デュエルでも戦えるようになり、スピードでも負けていない。フィジカルだけで試合に勝てるわけではないが、日本サッカー界も世界標準のフィジカルに近づいたと言えるのではないか。常にそこを課題としていただけに、森保ジャパンのスピードとパワーには大きな期待がかかる。粘り強い守備から爆発的なスプリントでドイツ守備陣を驚かせたいところだが、日本はドイツ相手に4年間の成長を見せられるか。

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