開幕直後は新戦力のジョージア代表FWクヴィチャ・クワラツヘリアがナポリ攻撃陣をリードしていたが、10月に入ってからの主役は大型FWヴィクター・オシムヘンだ。
オシムヘンは負傷で9月の1カ月を離脱していたのだが、復帰した10月16日のボローニャ戦からいきなり爆発。今月5日に行われたアタランタとの上位決戦でもゴールを記録したが、現在はリーグ戦4試合連続得点中だ。
10月29日のサッスオーロ戦ではハットトリックを記録したが、最大の武器はパワーだ。イーブンなボールを強引にマイボールとする力があり、相手DFを引きずりながらでも縦へ進める馬力は驚異的だ。オシムヘンはナイジェリア代表のストライカーだが、その強さは同じアフリカのストライカーである元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバを思わせるところがある。
パワー、加速力、さらにセットプレイでも力を発揮する高さなど得点を奪う武器を複数備えているところも魅力的で、オシムヘンを1対1で抑え込むのはかなり難しいだろう。
10月23日のローマ戦ではパワー自慢のDFクリス・スモーリングをもねじ伏せてゴールを奪っていたが、スモーリングでも1対1のパワー勝負では競り負けてしまった。
現在は8ゴールでセリエA得点ランク首位に立っており、ナポリ優勝へのキーマンなのは間違いない。ここにジャコモ・ラスパドーリ、ジョバンニ・シメオネが控えているところも恐ろしく、今のナポリ攻撃陣はセリエA最強と言って問題ないだろう。