10月30日に行われたリベルタドーレス決勝、フラメンゴVSアトレチコ・パラナエンセの一戦では経験豊富なベテラン選手にも注目が集まった。
優勝したフラメンゴにはユヴェントスやバルセロナで活躍してきたチリ代表MFアルトゥーロ・ビダル、チェルシーやパリ・サンジェルマンでプレイしてきた元ブラジル代表DFダビド・ルイスら欧州で全盛期を過ごしてきた名手がいた。
どうしても話題は優勝したフラメンゴの方に集中してしまうが、アトレチコの方にも経験豊富な主力がいた。
昨季限りでマンチェスター・シティを離れたブラジル人MFフェルナンジーニョである。
フェルナンジーニョはアトレチコ・パラナエンセでデビューした選手で、そこからシャフタール・ドネツクを経て2013年にマンCへ加入した。以降は9年にわたってマンCで戦い続けてきたが、今夏にアトレチコ・パラナエンセに復帰。5月に37歳を迎えたが、そのパフォーマンスに衰えはない。
アトレチコ・パラナエンセでも主力となっており、リベルタドーレス決勝でもフル出場。まだ欧州トップリーグでもプレイできたであろう実力者で、アトレチコ・パラナエンセにとっては大きすぎる存在だ。
英『Daily Mail』によると、フェルナンジーニョもチームに経験値が不足していると感じていたという。現在アトレチコ・パラナエンセを指揮しているのはブラジル代表やチェルシーなどを指揮してきた73歳の名将ルイス・フェリペ・スコラーリで、スコラーリ&フェルナンジーニョの経験値がアトレチコ・パラナエンセに大きな影響を与えたと持論を展開する。
「いくつかのクラブから連絡があったけど、心はブラジルとアトレチコに決めていた。シティで最後の契約延長をしたとき、僕の選択は明確だったんだ。アトレチコとの交渉もスムーズだった。彼らは僕を欲しがり、僕もブラジルに戻ることを考えていた。アトレチコは素晴らしい構造を持っていて、これはおそらく南米でもトップレベルだ。ただ、少しの経験が必要だと感じた。だからスコラーリと僕の加入でこれを提供できたのではと思う」
惜しくもリベルタドーレス優勝は逃したが、同メディアによればフェルナンジーニョは40歳までプレイする考えも持っているという。今季の稼働ぶりを見ればそれも可能なはずで、マンCでも中盤のリーダーであり続けたフェルナンジーニョはまだまだトップパフォーマンスを失っていない。