面白いようにパスが繋がるナポリ・マジック 《1試合平均19.3本》もシュートを放つ魅惑の攻撃

攻撃をリードするクワラツヘリア photo/Getty Images

名将も脱帽のアタッキングフットボール

現在セリエAで首位を走るナポリは、開幕12試合を戦って10勝2分とまだ無敗をキープしている。この安定感も見事だが、今のナポリは何より見ていて楽しい。

面白いようにパスが回り、アタッカーが次々とゴール前へ顔を出してシュートを放っていく。ここまでセリエAでは1試合平均19,3本のシュートを打っているが、これはフィオレンティーナの16.8本を抑えて最多だ。

ポゼッション率はフィオレンティーナに次いで2番目に高い59.1%となっているが、パス成功率の方は87%でリーグ最高の数字だ。試合の中で高いポゼッション率を誇りながら、ミスも少ない。ナポリの攻撃が上手く機能していることを示すデータにはなるだろう。
枠内シュートも多い。セリエAトップとなる232本のシュートを放ち、枠内に飛んだのは78本だ。2番目にシュート数が多いフィオレンティーナが202本で枠内59本、3番目のミランが200本のシュートで58本となっていることを考えると、ナポリの枠内シュート率は高い。アタッカーの精度もそうだが、それだけ良い状態でシュートを打てている証とも言える。

今のナポリについて、名将アリゴ・サッキ氏も歴代の偉大なるチームたちに匹敵する魅力があると絶賛する。

「今のナポリは壮観だね。ミシェルのアヤックス、ペップのバルセロナ、そして私のミラン。レジェンドからは一歩離れるが、彼らは過去のトップチームに続いている。ナポリにはスタイル、プライドがあり、指揮官がプロジェクトの中心に自身のアイディアをプラスしているね」(伊『II Matino』より)。

今のセリエAで魅惑のアタッキングフットボールを求めるなら、迷わずナポリのゲームを見るべきだろう。チャンピオンズリーグ・グループステージ最終節ではリヴァプールに敗れたものの、すでにグループ通過は決めていたため問題ない。決勝トーナメントでも一番にチェックすべきチームかもしれない。今のナポリにはそれだけの魅力があり、ナポリのサッカーに毎試合ワクワクしているサッカーファンも増えてきていることだろう。

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