“超万能DF”冨安ならプレミアでアンカーもできる? アーセナル&日本代表で見てみたい中盤の番人になる姿

アーセナルであらゆる役割をこなす冨安 photo/Getty Images

冨安はあらゆるポジションをこなせる

プレミアリーグで首位を走るアーセナルの弱点の1つに挙げられているのが選手層だ。最終ラインは人員が揃っているが、中盤から前線にかけての選手層はそこまで豊富ではない。

今冬に新戦力を補強するのも手段の1つではあるが、こうした状況では選手のユーティリティ性が重要になってくる。注目されるのは日本代表DF冨安健洋だ。

冨安は日本代表不動のセンターバックだが、アーセナルではサイドバックを担当するケースが多い。それも左右両方任されており、今季は左での起用が増えている。左サイドバックを本職とするキーラン・ティアニーを差し置いて冨安が起用されているのも特長的で、指揮官ミケル・アルテタが冨安を高く評価しているのが分かってくる。
これで冨安は最終ライン全ポジションをこなせることが判明したわけだが、英『HITC』はもう一つの可能性に触れている。それは冨安のアンカー起用だ。

アンカーにはトーマス・パルティがいるが、ここは層の薄いエリアでもある。パルティが離脱した際の代替案が不足しており、同メディアはここに冨安を配置することも可能ではないかと見ているのだ。

左右のサイドバックをこなせる冨安は足下の技術も安定しており、守備力は言わずもがな。慣れるのに多少の時間は必要だろうが、プレミアリーグで守備的MFの役割をこなすことも可能だろう。

これは日本代表にとってもオプションになり得る。ワールドカップ・カタール大会にてドイツ、スペインと対戦する日本にとって最重要課題は守備であり、状況によっては対人戦に強い遠藤航と冨安、あるいは板倉滉を中盤で同時起用する選択肢も悪くない。

いつしかアーセナルであらゆるエリアを担当する守備のエキスパートとなってきた冨安。そのユーティリティ性は現地でも高い評価を得ており、まさに弱点の少ない守備職人と呼ぶべき選手だ。

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