ドルトムントで“28試合欠場”した男がプレミアでは未だ無傷 ペップ・シティでハーランドが怪我をしない理由

怪我なくプレイできているアーリング・ハーランド photo/Getty images

不安要素の一つだった

今夏からイングランドのプレミアリーグでプレイするアーリング・ハーランド。マンチェスター・シティではデビュー戦から前線で存在感を放っており、プレミアだけで17ゴール決めている。まだ11試合しか消化しておらず、あと27試合でどこまでゴール数を伸ばすのか。

そんなハーランドだが、プレミアリーグに挑戦するにあたっていくつかの不安要素があった。その一つが負傷癖だ。データサイト『transfermarkt』によると、ハーランドは21-22シーズンに16試合、20-21シーズンに10試合、19-20シーズンに7試合(冬にレッドブル・ザルツブルクからドルトムントに移籍している)、負傷で欠場している。そのためより激しいプレミアでは負傷が続き、シーズンを通して計算できないとされていた。

だがシティに加わり、現在は10月の下旬だが、一度も負傷離脱せず継続してプレイしている。リーグ戦でのプレイタイム925分は守護神エデルソン・モラレスに次ぐチームで2番目に多い数字である。
英『The Athletic』によると、シティはハーランドを獲得する前に入念なチェックを行っていたようだ。まず2022年の5月にベルギーのブリュッセルでメディカルチェックを行い、さらにバルセロナでも検査をしたという。バルセロナにはシティの指揮官であるジョゼップ・グアルディオラが最も信頼しているドクターのラモン・クガート氏がいる。

「全員が大切な存在だが、バックルームで最も重要なのはフィジカルスタッフだ。彼らは選手のケアを行ってくれる」

「アーリン(ハーランド)は昨シーズン、ドルトムントではかなり苦労していた。でも今ではマリオ(理学療法士)やフェデリコと一緒に仕事をするようになったんだ。もちろんアーリン自身の意思の強さもあるが、彼らのおかけで昨シーズン不可能だった定期的にプレイすることを実現している」

同メディアではペップがシティの選手へのサポート体制の充実度について語っている。優秀なスタッフがいるようで、ハーランが怪我なく継続してピッチに立つことができているのは彼らのおかげだ。

今後のアクシデントも予想すべきだが、このまま上手くいけば怪我のリスクはハーランドにとってかなり低いものとなった。ワールドカップ・カタール大会期間に入ればハーランドは休息をとることができ、体を休められる。そこで十分なケアを行えれば、後半戦も彼がゴールを量産するのは間違いないだろう。

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