《74分に1ゴール》のライバルが迫る セルティックで議論呼ぶ古橋VSギアクマキス、No.1エース争い

セルティックの前線に君臨してきた古橋 photo/Getty Images

タイプの異なる2人のどちらがエースか

スコットランドの名門セルティックに移籍して以降、日本代表FW古橋亨梧は常にチームのスターだった。素早くチームに適応してエースとなった古橋はサポーターからも絶賛されてきたが、加入後では初めてに近い試練を迎えているのかもしれない。

じわじわと古橋に近づいてくるのは、ギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキスだ。

ギアクマキスと古橋のポジション争いは昨季もあったが、昨季から今季序盤にかけては古橋がNo.1の評価だった。ただ、ここ最近の古橋はやや得点ペースが落ちている。
国内リーグでは9試合で7ゴールを挙げているものの、そのうち6点は8月の1カ月で固め打ちしたものだ。9-0で勝利した8月28日のダンディー・ユナイテッド戦でハットトリックを決めて以降は、10月1日のマザーウェル戦で1点決めたのみとなっている。

チャンピオンズリーグの戦いに備えてローテーションしたことも関係しているが、そのチャンピオンズリーグでは期待に応えられていない。ライプツィヒとの2連戦もノーゴールに終わり、それについては批判的な意見もあった。

その間に国内リーグでゴールを重ねてきたのがギアクマキスだ。古橋がベンチスタートとなった今月8日のセント・ジョンストン戦、続くハイバーニアン戦の2試合で3ゴールを記録しており、ここまで8試合に出場して5ゴールを挙げている。1試合平均では74分に1ゴールのペースとなっており、78分に1ゴールの古橋を僅かに上回る。

地元メディア『Daily Record』では古橋とギアクマキスのどちらを一番手にすべきか記者陣が議論しているが、中にはギアクマキスをプッシュする声もある。

「ストライカーに関しては調子の良い選手がシャツを着るべきだと思う。私の中ではギアクマキスだ。古橋とギアクマキスはタイプの異なる選手だが、ギアクマキスはよりフィジカル的なものを提供できるし、今は決定力もある」

「ギアクマキスだ。キョウゴは才能があり、得点に関してはそのうち戻ってくるだろう。だが、ギアクマキスはセルティックのプレイに合う別の要素をプラスできる。彼はクロスボールに対して強く、DFを苦しめられる。彼の方がふさわしい」

こうした意見も出ているが、古橋はもう一度自分がエースだと証明できるだろうか。まだワールドカップのメンバーに入ると決まったわけではないが、代表へ合流する際にはクラブで調子を上げているシチュエーションが理想的だ。セルティックでゴール量産から代表へ合流としてほしいところだが、まずはギアクマキスとのポジション争いに勝たなければならない。

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