「あの判定には同情する」 CLミラン戦で起きたDFトモリの一発退場にファウルを受けたマウント自ら言及

ミラン戦で勝利の立役者となった photo/Getty Images

8日のウルブズ戦に続き、12日のミラン戦でもアシストを記録したマウント

12日に行われたチャンピオンズリーグのアウェイ・ミラン戦を0-2で勝利したチェルシー。この試合でチームに勝利を引き寄せたMFメイソン・マウントは、レッドカードで一発退場となった元チームメイトのミランDFフィカヨ・トモリに同情の念を抱いている。
 
どちらもチェルシーの下部組織出身であり、かつてはスタンフォード・ブリッジで共にプレイしたマウントとトモリ。2021年1月にトモリがミランへ移籍してからは離れ離れになったが、そのミランとチェルシーが今季はCLのグループEで同居しており、今度は敵同士として同じピッチの上に立つことになった。
 
チェルシーは3-0で勝利していた6日のホーム・ミラン戦に続いて、12日のアウェイマッチでもミランに勝利。CL2連勝を達成している。マウントはこのどちらの試合でも先発出場を果たしているが、特に後者の試合で印象的な活躍を見せた。
 
まずは18分、マウントがディフェンスラインの裏に抜け出すと彼の肩にトモリが手をかけ、ペナルティエリア内で倒してしまう。このプレイに対して主審はトモリにレッドカードを提示し、チェルシーはPKを獲得。MFジョルジーニョが落ち着いてこれを決め、チェルシーが先制に成功した。
 
そして34分にはマウントがFWピエール・エメリク・オバメヤンのゴールをアシスト。前半だけで2ゴールを生む活躍を見せ、ハーフタイムでお役御免となった。
 
チェルシーの公式HPでは、この試合に対するマウントのコメントが掲載されており、彼は自らが獲得したPKのシーンについても言及。トモリの一発退場は厳しい判定だったという見解を示している。
 
「フィック(トモリ)とはもちろん友達だし長い付き合いだから、あの状況には同情したよ。退場処分は厳しすぎると思う。PKだったのか? そうかもしれないね。自分は正直だし、ゴールを決めたいと思っているんだ。少し引っ張られたとは思うけど、あの判定には同情するよ」
 
「彼が引っ張ってきたのがわかったけど、ゴールに向かって走っていたから倒れるつもりはなかったし、得点するチャンスがあると感じたんだ。だからそのまま走り続けたけど得点には至らず、審判がPKと判断したんだ。シュートを打てる状態だったから判定には少し驚いたね」
 
「彼が退場するのを見るのは辛かった。良いチーム同士で11対11で戦いたかった。少し台無しになってしまったかもしれない。チェルシーにとっては大きなアドバンテージになったし、もちろん試合に勝ちたかった。勝ったけどフィックのことは今でも同情するよ」
 
あの場面ではトモリがマウントの決定機を阻止したことは間違いないが、せめてイエローカードに留まっていればがっぷり四つで戦うチェルシーとミランの姿が90分見られたはず。またいつか訪れるであろうチェルシーとミランの再戦、もしくはマウントとトモリの再戦に期待したい。

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