今夏の移籍市場でボルシア・ドルトムントからマンチェスター・シティにやってきたアーリング・ハーランド。近年のシティにいなかった純粋な9番であり、シティが求めていた決定力のあるストライカーだ。
今季のハーランドはより得点力に磨きがかかったのか、プレミアリーグ、CL合わせてすでに12試合で20ゴール3アシストを記録している。重要なマンチェスター・ユナイテッドとのマンチェスター・ダービーではハットトリックを達成しており、ビッグマッチでもゴールが奪える。
そんなハーランドについてスペイン側からの報道によると、契約にリリース条項が含まれているという。しかしシティの指揮官であるジョゼップ・グアルディオラはCLコペンハーゲン戦後にこれを否定。「それは真実ではない」とリリース条項は含まれていないと明言した。
シティの指揮官が否定したことでこの騒ぎも収まるかと思われたが、英『The Athletic』はリリース条項があると主張する。2年後の2024年夏の移籍市場から有効になるもので、2億ユーロ(日本円にして約282億円)に金額が設定されているようだ。その金額は時間と共に減額し、さらにこのリリース条項を発動させられるのはイングランド以外のクラブに限定されているという。そのためユナイテッドやリヴァプール、チェルシーらプレミアのライバルクラブはハーランドを獲得できない。具体的な名前は挙げられていないが、レアル・マドリードやパリ・サンジェルマン、バイエルン・ミュンヘンらメガクラブで争奪戦となるか。
ただシティは移籍市場にて選手の意思を尊重しており、今夏のベルナルド・シウバのように本人が移籍を希望する場合止めることはない。おそらくハーランドに対しても同じ行動をとるはずで、リリース条項は合ってないようなものなのかもしれない。
ハーランドが移籍となれば戦力ダウンは避けられないが、今のシティにはフリアン・アルバレスがいる。昨季の冬の移籍市場で獲得したストライカーであり、決定力が高い。攻撃の組み立てや動き出しなどハーランドよりも以前のシティのスタイルに近い選手であり、アルバレスが順調に成長していればチームが大きく崩れることは避けられる。またアカデミー出身の若手であればリアム・デラップがおり、彼も成長次第で今後シティでプレイするだろう。