C・ロナウドではなくマルシャルを起爆剤に選んだテン・ハーグ 偉大なストライカーはシティとの大一番で起用されず

ロナウドはシティとの一戦をベンチから見守った photo/Getty Images

今季はまだ公式戦1ゴールのロナウド

代表ウィーク明け最初の試合がマンチェスター・シティとのダービーマッチとなったマンチェスター・ユナイテッド。この試合のFWクリスティアーノ・ロナウドは90分に渡ってベンチに座り続けたが、エリック・テン・ハーグ監督はこの理由についてあまり多くを語っていない。
 
代表ウィーク前は負傷の影響によりFWマーカス・ラッシュフォードやFWアントニー・マルシャルといった選手がメンバー入りできていなかったものの、今回のシティ戦では彼らが復帰。ヨーロッパリーグの直近2試合で1トップを務めたロナウドはベンチスタートとなり、テン・ハーグ監督はラッシュフォードをスタメンに起用した。
 
シティに挑むマンUの布陣は首位アーセナルを3-1で下した先月5日のものと全く同じだったが、シティ相手には通用せず。前半だけで15本のシュートを放ったシティに対し、マンUは3本のシュートに終わり、FWアーリング・ハーランドとFWフィル・フォーデンにそれぞれ2ゴールを許した。
 
後半に入るとFWアントニー・マテウスがミドルシュートを決めて反撃の狼煙を上げる。この直後にテン・ハーグ監督は前線のテコ入れを決断し、1トップのラッシュフォードをベンチに下げたのだが、彼に代わって投入されたのはロナウドではなく負傷明けのマルシャルだった。
 
その後、マンUは再びハーランドとフォーデンに追加点を許し、この2人はハットトリックを達成。84分と後半アディショナルタイムに途中出場のマルシャルが意地の2ゴールを決めたものの、6-3というスコアで試合を終えた。
 
マルシャルが結果を残したこともあり、ロナウドを起用しなかった判断が悪いとは言えないが、こういった大一番でこそ経験豊富なロナウドの力を上手く活用したいところ。英『Daily Mail』によれば、テン・ハーグ監督は試合後にロナウドを起用しなかったことについてこのように明かしている。
 
「(起用しなかったのは)彼の偉大なキャリアへの敬意によるものだ。そしてもう一つは、マルシャルを起用できるという利点があったことだ。彼は出場時間を必要としているが、私はそのようなことを指摘したくはない」
 
具体的なことは話さなかったテン・ハーグ監督だが、恐らくこの試合ではロナウドを起用しない方が彼のためになると考えたのだろう。舞台裏で何が起こっているのかはわからないが、状況が好転し、再びロナウドが戦力として計算されるようになることを祈るのみだ。

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