マンU行きを1秒たりとも後悔したことはない ペップvsテン・ハーグの師弟対決にも注目が集まる今回のマンチェスター・ダービー

どちらに軍配が上がるのか photo/Getty Images

バイエルン時代は仲間だった2人がプレミアリーグで対戦

今季からマンチェスター・ユナイテッドの指揮官に就任したエリック・テン・ハーグ監督は、2日にマンチェスター・シティとのダービーマッチを迎える。彼はジョゼップ・グアルディオラ監督の後釜としていずれシティの指揮官に就任するのではないかとも噂されていたが、マンU行きを決めたことに後悔はないようだ。
 
2018-19シーズンにはアヤックスををチャンピオンズリーグベスト4に導くなど、オランダの地でその手腕を存分に振るっていたテン・ハーグ監督。彼は今夏に活躍の場をマンUに移したが、ここまでは好成績を残すことに成功している。
 
ブライトンとのリーグ開幕戦を1-2で落とし、続くブレントフォード戦は4-0で敗戦するという悲惨な幕開けとなったテン・ハーグ・ユナイテッドだが、第3節リヴァプール戦は彼の采配も功を奏して2-1で勝利。そこからチームはリーグ戦4連勝を飾っており、第6節では首位アーセナルを3-1で下している。
 
そんな流れでシティとの大一番に挑むテン・ハーグ監督だが、彼はシティを率いるグアルディオラ監督と深い関わりがある。テン・ハーグ監督は2013年夏から2015年夏までバイエルン・ミュンヘンⅡ(バイエルン・ミュンヘンのリザーブチーム)の指揮官を務めていたのだが、その際にトップチームを率いていたのがグアルディオラ監督。2人は約2年間に渡って共に仕事をしていた仲だ。
 
英『The Athletic』によれば、テン・ハーグ監督はグアルディオラ監督について、2019年にこのように語っている。やはり彼のやり方を反映させている面が多分にあるようだ。
 
「ペップはパイオニアだった。彼はドイツでサッカーを変えた」
 
「私は彼から多くのことを学んだ。彼が自らの哲学をどのようにピッチに反映させているのかについてもね。ビルドアップやトランジション、攻撃、全てに対応するトレーニングがあった。ある時はグループで、ある時はチーム全員で、ある時は一人のプレイヤーと。全てにおいて細部までこだわっていた。彼の哲学はセンセーショナルだ。彼がバルセロナ、バイエルン、そして現在のマンチェスター・シティで見せてきた、その攻撃的で魅力的なスタイルは彼に多くの勝利をもたらしている。私がアヤックスに取り入れようとしたのはこのような構造なんだ」
 
そして英『Manchester Evening News』によれば、「(シティで自身の後を継ぐ)候補の1人かもしれない」というグアルディオラ監督が4月に残したコメントについてテン・ハーグ監督が言及。シティ戦を前にして、マンUを選んだことに悔いはないことも明かしている。
 
「(グアルディオラのコメントに対し)嬉しい褒め言葉だが、私は100%納得し、全てを懸けてマンUを選んだんだ。これまで1秒たりとも後悔したことはない」
 
「私はペップ・グアルディオラをとても尊敬している。彼はただ成功しているのではなく、人々をサッカーに惹きつけるようなやり方を実践しているし、それが実際に報われているからね」
 
前評判で言えば当然シティに分がある今回の一戦だが、テン・ハーグ監督は彼らにどう対抗するのか。尊敬するグアルディオラ監督をあっと言わせるような何かを見せてほしいところだ。

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