レヴァンドフスキ、クワラツヘリア、シエバチュ、ハーランド 大ヒット補強連発で変わる欧州の勢力図

バルセロナではレヴァンドフスキが大爆発 photo/Getty Images

今夏はヒット補強が目立った

まだ欧州5大リーグは序盤戦の段階だが、今季は開幕から新戦力の活躍が目立っている。

仏『Foot Mercato』も新戦力の活躍で各リーグの勢力図に変化が起きていると取り上げているが、リーガ・エスパニョーラならバルセロナだ。豪華な補強に動いたバルセロナの中でも、最大のヒットは新エースとなったFWロベルト・レヴァンドフスキだろう。

早くもリーガ・エスパニョーラ得点王候補となっており、バルセロナの得点力は急上昇した。再びレアル・マドリードとリーガのタイトルを争う準備が整うことになり、レヴァンドフスキ加入のおかげでリーガの戦いはかなり面白くなってきた。
一方のレアルではMFオーレリアン・チュアメニだ。カゼミロ退団でどうなることかと思われたが、今夏にモナコから獲得したチュアメニが見事に穴を埋めている。チュアメニも今夏のヒット新戦力に挙げられる選手だ。

イングランドではマンチェスター・シティに加わったFWアーリング・ハーランドだ。レヴァンドフスキにも負けぬインパクトを放っており、ブンデスリーガを飛び出した2人が欧州の勢力図を変えようとしている。マンCは昨季も安定した強さを誇っていたが、ハーランドの加入でさらに盤石となった。DFマヌエル・アカンジの補強もヒットしており、悲願のチャンピオンズリーグ優勝へ視界は良好だ。

イタリアではナポリだ。今夏にFWドリース・メルテンス、ロレンツォ・インシーニェ、DFカリドゥ・クリバリが退団したことで競争力が一気に落ちると思われたが、ナポリはFWクヴィチャ・クワラツヘリア、DFキム・ミンジェの補強を見事にヒットさせた。世界的には無名と言っていい2人が予想以上のブレイクを果たすことになり、リーグ戦7試合を消化して無敗を維持している。気は早いが、スクデットへの期待感は確実に高まっている。特にジョージア代表のクワラツヘリアに関しては、セリエA全体でも今夏のベスト補強と言っていいかもしれない。

ドイツでは、ウニオン・ベルリンがスイスのヤングボーイズから獲得したアメリカ代表FWジョルダン・シエバチュが目立っている。何よりウニオン・ベルリンは現在ブンデスリーガ首位に立っているクラブで、シエバチュは3ゴール2アシストと大きく貢献している。2トップの相棒を務めるシェラルド・ベッカーとの相性も抜群で、ウニオン・ベルリンのサポーターは奇跡のブンデスリーガ制覇への夢を見ていることだろう。

また同メディアは、ヘンクからフランスのスタッド・ランスへ移籍したFW伊東純也、PSVからフライブルクへ移籍したMF堂安律、レアル・ソシエダと契約を結んだMF久保建英のことも名指しで称えている。いずれもリーグの中堅クラブではあるものの、3人ともすでにゴールを決めるなどインパクトを残している。特に堂安の加入したフライブルクは現在3位、久保の加入したソシエダは8位につけており、両クラブに関しては欧州カップ戦出場権争いも期待できる。


セリエA首位にナポリ、ブンデスリーガ首位にウニオン・ベルリンが立っていることを考えても、今夏はヒット補強が目立つ夏となった。問題はこれを継続できるかどうかだが、今夏の移籍劇によって各リーグの勢力図に変化が起き、昨季とは異なる盛り上がりが生まれている。

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