ポステコグルーのブライトン就任の可能性は低い 絞られた2人の候補“イタリアのペップ”が三笘薫の新たなボスに?

サッスオーロでの監督経験があるロベルト・デ・ゼルビ photo/Getty images

試合が延期されたこともあって準備期間はある

トーマス・トゥヘルを解任したチェルシーがグレアム・ポッターの就任を発表した。ブライトンからの引き抜きであり、監督だけでなく5名のスタッフもポッターの後を追うようにチェルシーに加入したようだ。

今季好調を維持しているブライトンからすれば大損害だ。今夏の移籍市場ではイヴ・ビスマ、マルク・ククレジャ、ニール・モペイと3人の主力を手放しており、さらに監督まで引き抜かれれば今の勢いを維持するのは難しい。今後はU-21でコーチを務めていたアンドリュー・クロフツが暫定監督となり、リヴァプールでのプレイ経験があるアダム・ララーナが選手兼コーチとなって彼らを支えるという。

一時的な後任は決まったが、暫定であり英『talk SPORT』によると、ブライトンは急ぎで新監督になれる人物を探しているという。そこで候補に挙がったのが、FKボデ・グリムトのヒュティル・クヌートセンと現在はフリーのロベルト・デ・ゼルビの2人だという。セルティックのアンジェ・ポステコグルーも候補の一人のようだが、優先順位でいえば彼らが上回るようだ。
主にノルウェーリーグのクラブを指揮し、FKボデ・グリムトでは2018年から監督を務めるクヌートセン。FKボデ・グリムトには現在浦和レッズでプレイするキャスパー・ユンカーが過去に在籍しており、ユンカーはクヌートセンの教え子である。FKボデ・グリムトはクヌートセン就任後から成績を伸ばしており、ノルウェーリーグ1部エリテセリエンでは現在2連覇中だ。

ノルウェーリーグ外の成績でいえば、昨季はECLに参戦しグループステージではその年の王者であるローマを6-1で撃破している。今季はELに参加し初戦はPSVとドロー。10月開催予定の4節ではアーセナルとのゲームを予定している。

イングランド育ちのポッターだが、監督キャリアの最初はスウェーデンの4部チームであり、そこからクラブを1部にまで昇格させている。ELではガラタサライを破るなど大物食いを達成しており、似た経歴の持ち主だ。

2人目のロベルト・デ・ゼルビはこれまでサッスオーロやシャフタール・ドネツクでの監督経験を持つ。7月にシャフタールとの契約解除を発表しており、現在はフリーに。

サッスオーロ時代は魅力的なポゼッションサッカーを展開しており、19-20シーズン、20-21シーズンでは8位の好成績を残している。若手育成に長けており、ブライトンのモイセス・カイセドらはさらなる飛躍を手にするか。またポゼッションサッカーといっても縦への速さも取り入れており、ドリブル突破を武器とする三笘薫との相性はいい。

ノルウェーリーグで素晴らしい成績を残したクヌートセンと、現在はフリーでセリエAでの監督経験を持つデ・ゼルビ。後者はイタリアのペップと呼ばれる人物であり、クラブはどちらを招聘することになるのだろうか。

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