多くのタレントをチームに加えた
移籍市場閉幕ギリギリにFWピエール・エメリク・オバメヤンとの契約を成立させ、MFデニス・ザカリアもローンで獲得したチェルシー。初夏にクラブのオーナーが代わったこともあり、過去最大の移籍金を投じることになったようだ。
DFアントニオ・リュディガーやDFアンドレアス・クリステンセン、FWロメル・ルカク、FWティモ・ヴェルナーなど、多くの主力がチームを去ったチェルシー。その穴埋めとして、FWラヒーム・スターリングやDFカリドゥ・クリバリ、DFマルク・ククレジャといった一流のタレントを確保した。
さらに、7000万ポンド(約113億円)以上と言われる大金を費やして、DFウェズレイ・フォファナの移籍を成立させ、最後の最後にオバメヤンとザカリアも獲得。そしてこういった即戦力の他にも、数名の若手有望株をチームに加えている。
英『Daily Mail』によれば、チェルシーは今夏の移籍市場で2億7110万ポンド(約438億円)という破格の金額を投じ、1移籍期間におけるプレミアリーグ史上最大の支出額として歴史に名を刻んだという。マンチェスター・シティが2017 年に費やした2億2365万ポンド(約363億円)という記録を打ち破ることになったようだ。
結果的に大金を費やすことにはなったが、スターリング、クリバリ、ククレジャはすでにチェルシーにおける重要な戦力として機能しており、それだけの価値は証明している。
オバメヤンに関しても、ここまでの開幕5試合で前線の得点者がスターリングのみとなっており、やはり得点力のあるストライカーは必要だった。そしてMFエンゴロ・カンテが負傷がちな中盤も不安があり、ザカリアは貴重な戦力となるはずだ。
CBはそれなりに頭数が揃っていたが、フォファナはまだ21歳と若く、これからさらなる飛躍を遂げていくはず。7年の長期契約を締結したこともあり、DFチアゴ・シウバやクリバリに代わる将来のディフェンスリーダーとして期待されているのだろう。
今夏の補強の是非を判断できるのはまだ先のことだが、現状だけを見れば、理に適った投資だったと言えるのではないか。まずは開幕5試合で10位となっているリーグ戦順位をここから上げていきたいところだ。