「メンタリティはクレイジーなほどに変化した」  アーセナルを開幕3連勝に導いた“勝者たち”の存在

今季もアーセナルのゴールマウスを守る photo/Getty Images

3試合で2度のクリーンシートを達成したラムズデール

今季のプレミアリーグにおいて、唯一の開幕3連勝を飾ったアーセナル。チームの守護神アーロン・ラムズデールは、新加入選手がもたらした好影響について話している。

昨季のアーセナルは、今季と真逆の開幕3連敗を喫していたものの、そこから巻き返しを図り、4位に留まっていた時期も何度かあった。しかし、終盤の失速から惜しくも5位フィニッシュとなり、チャンピオンズリーグ出場権を目の前で逃してしまっていた。

それでも、その前2シーズンをリーグ戦8位で終えていたことを踏まえれば、彼らが一歩ずつ前進していることは間違いない。ヨーロッパリーグとは言え、欧州カップ戦の出場権を取り戻せたことも大きかっただろう。

昨夏にやってきたラムズデールは、24歳の若さにして後方からチームを力強く支えており、アーセナルを上昇気流に乗せた選手の一人。今季はすでに2度のクリーンシートを達成しており、開幕3連勝に大きく貢献した。

英『The Athletic』によれば、ラムズデールは開幕3連勝の要因として、昨季からのメンタリティの変化を挙げている。そして、新戦力の加入がそういった面でもプラスに働いているようだ。

「昨季終盤と今とでは、僕らのメンタリティはクレイジーなほどに変化した。より非情になったんだ」

「昨季はあと一歩のところまで行ったけど、最後に何が起こったかは見てのとおりだ」

「とてもつらかった。乗り越えるのに数週間はかかったし、この先も外からいろいろ言われるんだと思うともっとつらいよ」

「でも、(オレクサンドル・)ジンチェンコやガビ(ガブリエル)・ジェズスのような、勝つことがどういうことかを知っていて、毎日のトレーニングから非情になれる選手がやってきた。そして(ウィリアム・)サリバはまだ21歳で、フランス代表の一員だし、(昨季)リーグ ・アン の年間最優秀若手選手に選ばれている」

ラムズデールが名前を出した3選手は、ここまでの3試合すべてで先発出場を果たしており、すでに戦力として欠かせない存在となっている。そして、ジェズスとジンチェンコは、近年何度もプレミアリーグを制覇しているマンチェスター・シティからやってきた選手であり、サリバも昨季リーグ・アン2位のオリンピック・マルセイユからローンバックしている。

フロントやミケル・アルテタ監督がここまで計算して彼らを獲得したのかはわからないが、どうやら彼らの持つ“勝者のメンタリティ”が、試合以外の場でも既存の選手たちに好影響を与えているようだ。昨季はCL出場を懸けて挑んだ終盤のトッテナム戦で敗れるなど、大一番での脆さも見せたアーセナルだが、今季はそういった部分でも期待して良いチームなのかもしれない。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ