ムシアラ、キミッヒらと並んでブンデス開幕戦ベストイレブンに選出 勢いに乗る堂安律は“伊東越え”を成し遂げられるか

日本代表でも堂安律はその地位を確立できるか photo/Getty images

勢いは十分だ

欧州の主要リーグであるイングランドのプレミアリーグやフランスのリーグ・アン、ドイツのブンデスリーガが開幕した。多くの日本人選手が各リーグに所属しており、ブンデスリーガでは堂安律がフライブルクで、板倉滉がボルシアMGで、吉田麻也がシャルケでリーグ戦デビューを果たした。

その中で素晴らしい存在感を放ったのが、堂安だ。今夏の移籍市場でオランダのPSVからフライブルクへステップアップを果たしたレフティで、リーグ開幕戦では[4-2-3-1]の右サイドで先発を果たした。

すると、78分、前線で起点となりボールが収まると、ペナルティエリア手前の中央から左足を振り抜き、ゴールネットを揺らす。非常に力強いシュートがゴール右隅に決まり、移籍後リーグ戦初ゴールを開幕戦で決めて見せた。守備面では2回のインターセプトも記録しており、攻守両面で充実した開幕戦となった。
独『Kicker』では第1節のベストイレブンを作成しており、マティアス・ギンター、クリスティアン・ギュンター、ミヒャエル・グレゴリッチュと共に初ゴールを決めた堂安が選出されている。バイエルン・ミュンヘンのジャマル・ムシアラやヨシュア・キミッヒも選ばれており、堂安は開幕戦で一気に評価を高めたといっていいだろう。

ゴールも素晴らしかったが、ドイツでも堂安のフィジカルの強さが光っている。172cmと小柄な選手だが、ゴールシーンでは寄せられても簡単に倒れず強烈なシュートを放っている。体が強い選手であり、それはドイツでも十分に通用している。

日本代表では伊東純也に一歩及ばずとなっている堂安だが、今季フライブルクで継続した出場機会を得ることができれば伊東越えもあるのだろうか。勢いでいえば堂安はすでに伊東に並ぶものを見せており、6月の日本代表戦でもチャンスを創出し続けた。伊東と違って味方とのコンビネーションから相手を崩せるのも強みであり、9月の代表戦が楽しみだ。

ブンデスリーガの開幕戦から自身の強みを見せることに成功している堂安。順調なステップアップであり、ドイツ屈指のアタッカーと呼ばれるのもそう遠くはないだろう(データは『SofaScore』より)。

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