新監督初陣リヴァプール戦で4発快勝のマンU マルシャル、バイリーらに復活の兆し

ゴールを決めたマルシャル photo/Getty Images

両チームともに多くの選手が試された

12日、タイのバンコクでリヴァプールと親善試合を行ったマンチェスター・ユナイテッド。エリック・テン・ハーグ新監督の初陣となったこの試合、マンUは4-0の快勝を収めた。

ラルフ・ラングニック前監督時代とは違い、右サイドで先発したFWジェイドン・サンチョが12分に先制ゴールを決めると、30分にはMFフレッジが芸術的なループシュートで追加点をゲット。その3分後には昨季後半セビージャに貸し出されていたFWアントニー・マルシャルがゴールを決め、3-0で前半を折り返した。

後半はMFジダン・イクバルとMFチャーリー・サヴェージの19歳コンビがボランチに入ったが、FWモハメド・サラーやDFフィルジル・ファン・ダイクなどの投入で主力中心となったリヴァプールにも落ち着いて対応。注目の新加入FWダルウィン・ヌニェスもDFエリック・バイリーを中心に抑え込み、76分にはバイリーの上がりから20歳のMFファクンド・ペリストリがダメ押しのゴールを決めた。

テン・ハーグ監督もこの試合にはある程度満足したようで、試合後に残した以下のコメントがマンUの公式HPに掲載されている。

「素晴らしいスピリットを持ったチームだったと思う。我々はまだ始まったばかり。プレスがうまくいき始めれば……。そのプレッシングでいくつかミスをして、チャンスを与えてしまったことは分かっている。それでも我々はたくさんチャンスを作ったし、チームは勇敢にプレイしたと思う。もちろん初戦には満足している」

「結果だけが重要だったわけではない。良い選手がいることは分かっているが、チームとしてプレイしなければならない。初戦は良いスタートを切れたので満足している」

「もちろん時間はかかるだろう。ミスが多かった。ただ(それらを)口にすることはない。正直なところ、リヴァプールは3パターンのチームを試していたし、ベストなチームではなかった。だからうちの選手たちを過大評価してはいない。良いところもあった。前線に創造性とスピードがあり、ポテンシャルがあるということだ」

両者ともに試運転だったとはいえ、リヴァプールという強敵相手に最高のスタートを切ったマンU。この1試合だけで判断するのは早計だが、昨季活躍できなかったマルシャルがゴールを決め、バイリーが存在感を見せるなど明らかな変化を見せた。

ここまで補強は思うように進んでいないが、本番となるリーグ戦でもリヴァプールに勝てるよう、まずは現有戦力でチームとしての完成度を高めていきたいところだ。

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