6000万ポンドの移籍金が支払われる今夏の目玉補強 ドハーティが語るリシャルリソンの強みとは

来季からトッテナムでプレイするリシャルリソン photo/Getty images

相手として対峙していた両者

アントニオ・コンテ就任後勢いを取り戻し、昨季は4位でプレミアを終えたトッテナム。来季のCL出場権を獲得しており、このオフシーズンでは積極的な補強を見せている。現時点ではフレイザー・フォースター、イヴァン・ペリシッチ、イヴ・ビスマを獲得しており、先日エヴァートンからリシャルリソンの加入も発表した。

リシャルリソンはブラジル代表にも選ばれている25歳のアタッカーで、英『BBC』によると移籍金は6000万ポンド(日本円にして約98億円)とされており、今夏の目玉補強といえる。

リシャルリソンの役割は前線3トップの強化だろう。現状ハリー・ケイン、ソン・フンミン、デヤン・クルゼフスキの3人が際立っており、リシャルリソンは1トップでも、シャドーでもプレイできる。昨季は16位と苦しんだエヴァートンで10ゴールと孤軍奮闘できる能力の高さもあり、彼らを脅かす存在となるだろう。
「頭に浮かぶ試合の一つは、彼が効果的なランニングで私たちの脅威になったFAカップです」

英『football.london』にこう語るのはトッテナムのマット・ドハーティだ。このFAカップは2021年2月11日に開催されたゲームで、4-5と壮絶な打ち合いの末スパーズが敗れている。リシャルリソンは左サイドハーフで、ドハーティは右サイドバックでそれぞれ出場しており、リシャルリソンの2ゴールでエヴァートンが勝利をものにしている。

この試合で効果的だったのはドハーティが話すリシャルリソンの動き出しだ。裏やサイドでボールがもらえるようにポジションを変え、そこからのスピーディな攻撃で相手の脅威になる。ドハーティは続けて「相手にするなら最悪だが、味方にいるなら非常に頼もしい」とコメントしており、ブラジル代表FWの加入を歓迎している。

エヴァートンでは152試合で53ゴール14アシストを記録しているリシャルリソン。ケインやソンのように強引な形からでも得点を狙える選手であり、来シーズンの活躍に期待だ。

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