プレミアにも“カナダ旋風”は吹くか カナダ歴代最多得点FWに集まる視線

カナダ代表を引っ張るサイル・ラリン photo/Getty Images

デイビス&デイビッドに続くブレイクなるか

今年のワールドカップ・カタール大会でダークホースの一角と考えられているのがカナダ代表だ。ワールドカップでは毎回ダークホースが出てくるものだが、その中でも今年はカナダが一番の注目を集めていると言っても大袈裟ではない。

彼らの強みの1つがタレント揃いの攻撃陣だ。バイエルン所属のアルフォンソ・デイビスは代表で攻撃的な位置に入ることが多く、その爆発的スピードはすでに証明済みだ。まともに1対1で勝負すれば追いつけない。

さらにフランスのリールではFWジョナサン・デイビッドがブレイク。今やビッグクラブも目をつける危険な点取り屋であり、カナダ代表では通算32試合で21ゴールと驚異的なペースでネットを揺らしている。この21ゴールは、カナダ代表では歴代3位の数字だ。
そしてもう1人。そのデイビッドを抑えてカナダ代表歴代最多となる24ゴールを奪っているのが27歳のFWサイル・ラリンだ。

デイビスとデイビッドに比べれば知名度はやや低いかもしれないが、ラリンは北中米カリブ海予選で最多となる13ゴールを挙げるなどカナダ代表のワールドカップ出場権獲得に大きく貢献した188cmの大型ストライカーだ。

ラリンは2020年からトルコの名門ベシクタシュでプレイしてきたが、今夏退団することに。英『HITC』によると、そこにイングランドのノッティンガム・フォレストが目をつけているという。ノッティンガム・フォレストは新シーズンよりプレミアリーグに昇格してくるクラブで、5大リーグへの挑戦はラリンにとっても魅力的だろう。

トルコ1部リーグでも通算83試合で31ゴールと結果を残しており、ワールドカップを前に良い腕試しだ。プレミアリーグにも勢いの乗るカナダサッカー界の風が吹くのか、ラリンをフリーで獲得できれば大きなプラスだろう。

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