昨季リーガで10ゴール挙げた実力者
長いプロ生活では色々な経験があるものだ。スペインでは、40歳を迎えた大ベテランFWが2部からの昇格へ燃えている。
その選手とは、スペインのグラナダでプレイするFWホルヘ・モリーナだ。
グラナダは2021-22シーズンを18位で終えてしまい、2部へ降格することが決定。モリーナは40歳ながらリーグ戦10ゴールと奮闘したのだが、惜しくもチームを救うことはできなかった。クラブとの契約は2023年まで結んでおり、新シーズンは40歳にして2部での戦いを強いられることになる。
リーガ・エスパニョーラで10ゴールも奪ったとなれば、他クラブへ向かうことも不可能ではないだろう。しかし、モリーナはグラナダを再び1部へ戻すミッションに集中している。今のところ他クラブへ向かう考えはないようだ。
「残念な結果ではあったが、今は顔を上げて次のシーズンへ向かうことが重要だ。他のチームとは話をしていない。僕はグラナダで満足しているし、今は出来る限り良いスタートを切ることに集中している。セグンダ(2部)からの4度目の昇格がしたいんだよ」(スペイン『MARCA』より)。
プロ生活の長いモリーナは、そのキャリアの中で実に3度もセグンダ・ディビシオン(スペイン2部)からリーガ・エスパニョーラへの昇格を経験している。レアル・ベティスに在籍していた2010-11シーズンにはセグンダで18ゴールを挙げてチームを昇格へ導き、再び降格してしまった2014-15シーズンには19ゴールを挙げてもう一度ベティスを1部へと押し上げた。
そして2016年にベティスからセグンダに所属していたヘタフェへ移籍すると、そこでも20ゴールを挙げて1シーズンで昇格に導いた。セグンダは慣れた環境であり、グラナダで4度目の昇格を目指す戦いに燃えているのだ。
40歳と大ベテランにはなったが、今季リーガで10ゴールを挙げたことから最新の市場価値は100万ユーロから150万ユーロへアップしている。世界的に有名な存在ではないかもしれないが、衰え知らずの鉄人ストライカーと言っていい。
狙うは1シーズンでの1部昇格、そしてもう一度1部の舞台で戦うことだ。その野心はまだ消えていない。