早くも“BIG6”を脅かす存在になるのか 堅実な選手獲得を続けるニューカッスルの補強戦略

ニューカッスルを指揮するエディ・ハウ photo/Getty images

手強いチームになる

昨シーズンのプレミアリーグはマンチェスター・シティが制した。例年通りリヴァプールとの上位争いを演じ、優勝を掴んでいる。20-21シーズンはリヴァプールに怪我人が続出し、3位と順位を落としたが、21-22シーズン、19-20シーズン、18-19シーズンの直近4シーズンでは前述した2クラブがリーグタイトルを争う構図となっており、代わり映えがない。

ただそれより下の順位は毎年目まぐるしく入れ替わっており、昨季はニューカッスルがサプライズを起こした。フットボールリーグ時代は4度タイトルを獲得している古豪で、近年は苦戦が続いていたが、クラブが買収され莫大な資金がチームに入ったことで過去の勢いを取り戻しつつある。

そんなニューカッスルの強みは的確な補強だ。昨季の冬の移籍市場が買収後初の補強となったが、素晴らしい獲得を続け最後の8戦は6勝2敗の好成績でシーズンを終えている。とくに最終ラインを強化したことがチームに安定につながっており、最後の8戦中4試合ではクリーンシートを達成していた。
ニューカッスルは今年の夏も積極的な補強に動くとされており、すでにバーンリーからGKニック・ポープを獲得している。イングランド代表のGKで、現守護神マルティン・ドゥブラフカとポジションを争わせるのだろう。

英『BBC』によるとリールのDFスヴェン・ボトマン獲得で合意に至ったという。オランダ代表にも招集されているセンターバックで、この移籍市場では複数のクラブが興味を示していた。3000万ポンドの移籍金が発生するとされており、ボトマンが来ればポープ、マット・ターゲット、キーラン・トリッピアー、ダン・バーンと最終ラインの5つのポジションをすべて補強したことになる。

英『Squawka』ではボトマン獲得で守備の強化が終わり、次は攻撃陣の補強が始まると主張している。ターゲットはエヴァートンのドミニク・カルヴァート・ルーウィンとリヨンのルーカス・パケタの2人であり、同紙では「BIG6の脅威になる」と新生ニューカッスルに期待を寄せている。

補強の手際も良く思うように選手が獲得できているニューカッスル。指揮官であるエディ・ハウの手腕も確かであり、22-23シーズンのダークホースはニューカッスルとなりそうだ。

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