フロントスリー解体でリヴァプールは[4-2-3-1]になる? ヌニェス、フィルミーノらが輝くことになる新システム

来季は再びロベルト・フィルミーノが攻撃の中心となるか photo/Getty images

一つの時代が幕を閉じた

22日、バイエルン・ミュンヘンがリヴァプールのサディオ・マネを獲得したと発表した。契約期間は3年となる。リヴァプールでは269試合で120ゴール48アシストを記録した快足アタッカーで、移籍金はボーナス含めて総額4100万ユーロ(日本円にして約58億円)になると見られている。

これでリヴァプールの強みであったフロントスリーの一角がチームを去ることになる。マネ、ロベルト・フィルミーノ、モハメド・サラーの3トップは非常に強力であり、CLでトッテナムを破ってビッグイヤーを獲得した際のスタメンは彼らだった。

ウイングとしての印象が強いマネだが、21-22シーズンの終盤では3トップの中央に入り、偽9番の役割を任されていた。降りてビルドアップを助け、空いたスペースに飛び込む役割がマネに合っており、新境地を開いていた。そのためこの移籍に驚いた人は多いはずだ。
マネが抜けた穴にはベンフィカから獲得したダルウィン・ヌニェスが入ることになるだろう。ベンフィカでは84試合で47ゴール16アシストを記録したストライカーで、リヴァプールとのCLラウンド8ではアリソン・ベッカーから2ゴールを挙げた実力者だ。

しかしヌニェスはマネのように下がって味方との連携でチームを助けるプレイはそれほど得意ではない。どちらかといえばゴールを奪うことに特化した選手であり、マネやフィルミーノなどこれまでユルゲン・クロップが3トップの中央に起用した選手とはまた違ったスタイルを持つ。

英『The Athletic』ではヌニェスを最前線に置き、中盤でのアイデアを生かす[4-2-3-1]が来季のフォーメーションではないかと予想している。同紙の予想スタメンのトップ下にはフィルミーノが入っており、フラムから獲得したファビオ・カルヴァーリョはそのポジションで輝くことができるプレイヤーだ。同紙によるとリヴァプールはサイドからの攻撃が多く、中央からチャンスを多く作れていないというデータがあるようだ。29%の数字はプレミアで下から5番目の数字であり、それを改善するにはナンバー10を置き、中央からの創造性を向上させる必要があるという。

来季から最前線に配置される選手のタイプが変わることになるリヴァプール。ヌニェスの加入は素晴らしいことだが何かを変える必要があり、来季は[4-3-3]ではなく[4-2-3-1]が主流になるのだろうか。

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