ポルトガル代表未招集の22歳に4000万ユーロはリスク大? 英紙が主張するアーセナルが獲得した攻撃的MFの武器

来季からアーセナルでプレイするファビオ・ヴィエイラ photo/Getty images

中盤を活性化させられる人材だ

今夏アーセナルの2人目の補強となったファビオ・ヴィエイラ。ガブリエウ・ジェズスやユーリ・ティーレマンスらの獲得の噂が積極的に報じられており彼らが先かと思われたが、急展開でヴィエイラの加入が発表された。

21-22シーズンにポルトで出場機会を掴み、リーグ戦で6ゴール14アシストを記録したヴィエイラ。ポルトガルのアンダー世代では代表の常連だが、まだフル代表には選ばれていない。そんな選手にアーセナルは最大で4000万ユーロ(日本円にして約56億円)の移籍金を支払うようだ。

活躍したのは昨季だけと少しリスクのある獲得のように見えるこの補強だが、英『The Athletic』では「アーセナルは掘り出し物を手に入れた」と大絶賛している。
その根拠となるのはチャンスメイク能力の高さだ。昨季は1343分ピッチに立っており、そこで14アシストを記録している。同じく14アシスト記録したジル・ヴィセンテのペドリーニョはヴィエイラよりもプレイタイムが1000分以上多い2982分だ。同じ時間でピッチに立っていればヴィエイラのアシスト数はより伸びただろう。

同紙ではヴィエイラはマルティン・ウーデゴー以外にグラニト・ジャカの代わりにもなれると主張している。守備時のポジショニングは昨季大幅に改善したと本人は話しており、トーマス・パルティ、ウーデゴー、ヴィエイラの3人で中盤を構成することも可能になる。

賢者のような知性溢れるアイデアを見せる攻撃的MFと同紙で称されているレフティのヴィエイラ。元チームメイトのルイス・ディアスのようにポルトガルからイングランドへの移籍は近年成功例が多く、前述した強みを考えれば期待できる補強となる。昨季は出ずっぱりだったウーデゴーを休ませられる点も評価が高く、22-23シーズンの活躍に期待だ(データは『SofaScore』より)。

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