C・ロナウドなくして今のベンゼマは語れない バロンドールがバロンドールを生むのか

レアルを牽引するベンゼマ photo/Getty Images

ベンゼマにとって5度目のCL制覇となった

先日チャンピオンズリーグ決勝でリヴァプールを下したレアル・マドリードは、リーグとCLの2冠を達成。そのどちらでも得点王に輝いたFWカリム・ベンゼマは、今年のバロンドール最有力候補となっている。

今季のベンゼマは全コンペティションで46試合44ゴールという圧倒的な成績を記録。特にCL決勝トーナメントでは、パリ・サンジェルマン戦、チェルシー戦、マンチェスター・シティ戦の3試合全てで決勝ゴールを奪う活躍を見せ、チームをファイナルの舞台まで導いた。

レアルのエースとしてキャリアハイの成績を残したベンゼマだが、英『Daily Mail』によれば、ベンゼマは元チームメイトであるクリスティアーノ・ロナウドのプレイから大きな影響を受けていることを『Onze Mondial』のインタビューで明かした。それと同時に、自身がロナウドに並ぶことも不可能だとコメントしている。

「彼を見るときは、ゴール、シュート、パス、ボールコントロールなど、彼のすることをすべて理解しようとした」

「ロナウドのすべてを分析したんだ。だからこそ同じことを成し遂げるのは不可能だと言える」

ベンゼマとロナウドは2009年夏にレアル・マドリードへ加入して以降、9シーズン共にプレイ。ロナウドがレアルで数々のゴール記録を塗り替えたことは言うまでもないが、彼がユヴェントスに移籍して以降はベンゼマがチームの得点源となり、4年連続でリーグ戦20ゴール以上を記録した。

ベンゼマはロナウドのプレイを間近で見て、取り入れてきたからこそバロンドール級の成績を残すまでに至ったのかもしれないが、レアル時代のロナウドもベンゼマの献身的なプレイのおかげで多くのゴールを決めることができたことは間違いない。今となってみれば、この2人を同時期にレアルが獲得していたことはとてつもない奇跡だったと言えるだろう。

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