東京五輪ではOA枠で金メダル獲ったのに…… セレソンから声かからぬ実力派DFの現状

東京五輪で活躍したディエゴ・カルロス photo/Getty Images

セレソンはCBも層が厚い

6月6日に日本代表と親善試合を行うブラジル代表は、センターバックにも優秀な選手を揃える。今回の招集メンバーではベテランのチアゴ・シウバ(チェルシー)、長年コンビを組むマルキーニョス(パリ・サンジェルマン)、レアル・マドリードでポジションを勝ち取ったエデル・ミリトン(レアル・マドリード)、アーセナルで印象的なパフォーマンスを披露するガブリエウ・マガリャンイス(アーセナル)といった選手がセンターバック枠で入っており、誰が出てきても脅威だ。

ただ、優秀なブラジル人DFは彼らだけではない。昨夏の東京五輪にオーバーエイジ枠で参戦し、優勝に貢献したセビージャDFディエゴ・カルロスも控えているのだ。

東京五輪でディエゴ・カルロスはグループステージから全試合にフル出場していたが、残念ながらその後A代表から声がかかっていない。A代表でプレイするだけの実力はあるはずだが、29歳のディエゴ・カルロスにはA代表でのプレイ歴がないままだ。
それだけブラジル代表の層が厚いとも言えるが、スペイン『as』によればディエゴ・カルロス本人は昨夏の東京五輪制覇の功績からA代表に呼ばれることを期待していたそうだ。

興味深いのは、代表を指揮するチッチが今回のメンバーに国内クラブのレッドブル・ブラガンチーノに在籍する26歳のレオ・オルティスを招集していることか。オルティスはA代表でのプレイ歴こそないが、昨年には1度南米予選に招集している。

オルティスとディエゴ・カルロスのどちらが上かといった議論もあるだろうが、ディエゴ・カルロスは今季もセビージャでリーグ戦33試合に出場している実力者だ。本人としてはクラブでアピールしても代表から声がかからないのはショックが大きいだろう。

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