今夏ばかりはクンデ放出もやむを得ないセビージャ DFがごっそり抜けそうなチェルシー移籍の可能性大

クンデは昨夏チェルシーに移籍すると噂になっていた photo/Getty Images

178cmと長身ではないものの身体能力でカバー

ロシアのウクライナ侵攻の影響により、オーナーの交代劇が繰り広げられているチェルシーは、アントニオ・リュディガーやアンドレアス・クリステンセン、さらにはセサル・アスピリクエタといった主力DFたちの流出が懸念されている。チェルシーは新オーナーの就任が決まり次第、昨夏にも獲得を目論んでいたセビージャDFジュール・クンデとの契約を目指すようだ。

昨夏はなんとかクンデをチームに残留させたセビージャだが、今回ばかりはクラブもクンデの移籍を後押しするようだ。スペイン『MUNDO DEPORTIVO』によれば、会長のホセ・カストロ氏が、チームの財政を整えるために選手を売却する必要があるとインタビューで話したという。

英『METRO』は、セビージャは財政調整のために3800万ポンドを6月末までに用意しなければならないと報じている。昨夏まで6700万ポンドとなっていたクンデの移籍金も5900万ポンドまで引き下げられているようだ。

クンデ本人とは口頭で合意していたにも関わらず、移籍金の高さがネックとなり、破談となってしまっていた昨夏。CBの補強が急務な上、この1年で安くなったことを考えれば、チェルシーが5900万ポンドを払わない理由はないだろう。

これまで何度も移籍の話があがりながらセビージャに残留してきたクンデとしても、さすがに今夏で別のクラブに移りたい気持ちがあるはず。トーマス・トゥヘル監督が採用している3バックであれば、守備だけでなく攻撃でも能力を発揮するクンデのプレイスタイルがハマるはずで、チェルシーはステップアップに最適なクラブと言える。

セビージャ、チェルシー、クンデの3者にとってメリットが大きいこの移籍を実現させるためにも、クラブとしては新オーナー就任が何事もなく決まることを願うばかりだろう。

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