ハーランドの移籍金5100万ポンドはあまりにも安い 21歳時点で全盛期オバメヤンに肩を並べる驚異的なゴール記録

シティ移籍が決まったハーランド photo/Getty Images

シティでポジションを確保できるか

今夏のアーリング・ハーランド加入が決まったとされているマンチェスター・シティ。サッカー界を代表する選手になるという意味で、ハーランドとパリ・サンジェルマンのキリアン・ムバッペを次世代のメッシ&クリスティアーノ・ロナウドだと評する声もある。

英『The Mirror』によれば、当初はハーランドの獲得に6300万ポンド(7500万ユーロ)がかかると予想されていたが、実際にシティがドルトムントに支払った金額は5100万ポンド(6000万ユーロ)と予想を下回る結果となったようだ。

同メディアはこれをプレミアリーグで23番目に高額な移籍金だと紹介。1位には昨年1億ポンドでアストン・ヴィラからシティへと移籍したジャック・グリーリッシュが挙げられている。同じセンターフォワードの選手では、ロメル・ルカクやカイ・ハフェルツ、ピエール・エメリク・オバメヤン、アルバロ・モラタといった選手たちがハーランド以上の移籍金を要した選手となっている。

この中でも、ハーランドと同様にブンデスリーガからプレミアリーグへと移籍したオバメヤンやハフェルツは比較対象にしやすい。ハフェルツは純粋なストライカーではないため、ハーランドと比べるならオバメヤンの方がわかりやすいだろう。

オバメヤンは2018年にドルトムントからアーセナルへと5800万ポンドで移籍。ハーランドを700万ポンド上回っている。ハーランドのブンデスリーガ最高得点数が昨シーズンに記録したリーグ戦28試合27ゴールなのに対し、オバメヤンは2016-17シーズンの32試合31ゴールがブンデス最高得点数だ。

ゴール数自体はオバメヤンの方が上だが、90分あたりのゴール数はオバメヤンの1.00に対し、ハーランドが1.01とわずかに上。ブンデスリーガにおける両者の得点能力は、ほぼ互角だったと言えるようだ。しかし、オバメヤンがこの記録を達成したのは27歳時点。ハーランドが20歳の時点で全盛期のオバメヤンと肩を並べていたと考えると驚異的だ。

ハーランドがただ単に早熟な可能性もあるが、順調にいけばまだまだ多くのゴールを決められるはず。クリエイティブな選手の多いシティであればよりゴールに期待できる。給料やボーナス、エージェントへの手数料などには莫大な金額がかかるようだが、すでにこれだけの成績を残している21歳のハーランドを5100万ポンドで獲得できたことはどう考えても破格だろう。来季のハーランドは一体どんな成績を残すのだろうか(データは『FBREF』より)。

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