現在のプレミアリーグは “ビッグ3”と呼ぶべき? アーセナル、トッテナム、マンUは風穴を開けられるか

若手主体のアーセナルは来季化けるかもしれない photo/Getty Images

近年、結果を残しているシティ、リヴァプール、チェルシー

FA杯決勝はリヴァプールが勝利し、カラバオ杯と合わせてすでに2冠を達成した今シーズン。この2大会の準優勝チームはどちらもチェルシーだ。リーグ戦は現在マンチェスター・シティが首位を走り、2位リヴァプール、3位チェルシーという順位になっている。

一昔前のプレミアリーグはアーセナル、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、リヴァプールの4クラブがメインとなってリーグ優勝争いを繰り広げ、この4クラブが“ビッグ4”と呼ばれていた。近年はトッテナムとマンチェスター・シティが台頭し、ビッグ4にこの2クラブを加えて“ビッグ6”と呼ぶようになった。

ところがここ最近のプレミアリーグはシティ、リヴァプール、チェルシーという3クラブの活躍が目立つ。前述した今シーズンの成績に加え、直近5シーズンでプレミアリーグを制したのはこの3チームのみ。チャンピオンズリーグにおいては昨シーズンにチェルシーがビッグイヤーを掲げた。その決勝の対戦相手はシティだった。2018-19シーズンには、決勝でトッテナムを下したリヴァプールがCL制覇を成し遂げている。

対するアーセナル、トッテナム、マンUはリーグ優勝ではなくチャンピオンズリーグ出場が現実的な目標となってしまった。タイトルをほとんど獲得することができておらず、上位3チームと比べると近年は格落ち感が否めない。この3クラブはビッグ6から陥落し、プレミアリーグが“ビッグ3”になっていると言っても過言ではない状況だ。

なんとかこの3クラブにはビッグ3に食らいついてほしいところだが、来季に向けて光明も差している。

アーセナルはミケル・アルテタ監督の下、若手中心の魅力的なチームを作り上げた。波はあるもののポテンシャルは大きい。トッテナムもアントニオ・コンテ監督就任後は好調。来季もコンテ監督が続投するのであれば、よりチームの完成度は上がるはずだ。

一番気がかりなのはマンUだが、アヤックスで多くの名選手を育て、2018-19シーズンにはCLベスト4の快進撃を見せたエリック・テン・ハーグ監督が来季から就任。アレックス・ファーガソン氏の退任以降は迷走が続く名門マンUだが、中堅クラブに成り下がることだけは避けたい。テン・ハーグの采配に期待がかかる。

現時点で来季に目を向けると、監督の交代がすでに決まっているマンUの動向が最も気になるところ。プレミアリーグの勢力図はテン・ハーグ監督の力量次第でまた変わるかもしれない。

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