FA杯決勝120分の激闘も出番なし…… チェルシーで“1319分”しかプレイできていないMFの未来

今季よりチェルシーでプレイするサウール photo/Getty Images

バークリーらの出場をベンチから見守ることに

120分の戦いでも決着がつかず、PK戦までもつれた14日のFA杯・決勝リヴァプール戦。これをずっとベンチから眺めていたのは、チェルシーMFサウール・ニゲスだ。

昨夏にアトレティコ・マドリードからレンタルでチェルシーに加わったサウールは、指揮官トーマス・トゥヘルの信頼を勝ち取ることができなかった。

今回のFA杯決勝・リヴァプール戦では中盤でメイソン・マウント、マテオ・コバチッチ、ジョルジーニョが先発し、途中からはエンゴロ・カンテ、さらにはルーベン・ロフタス・チーク、ロス・バークリーまで出番が回ってきた。その中でサウールに出番が回ってこなかったのは、現在の序列を証明するものであると言える。
スペイン『as』は1からやり直すことになると伝えており、サウールは今夏にアトレティコへ戻ることになりそうだ。結果的にチェルシーへのレンタル移籍は大失敗だ。

リーグ戦でも7日のウォルバーハンプトン戦に45分間出場したものの、これは3月10日のノリッジ・シティ戦以来の出番だった。今季全コンペティション合わせて1319分間しかプレイ出来ていないのは少なすぎる。

スペイン代表での序列も低い。デビューこそ2016年と早かったが、最後に出場したのは2019年11月のEURO2020予選・ルーマニア戦だ。現状は今年のワールドカップ行きも厳しく、代表監督ルイス・エンリケの構想には入っていない。

それでも27歳と若い選手だけに、諦めるには早すぎる。慣れているスペインへ戻るのが理想のシナリオとなりそうだが、サウールはチャンピオンズリーグでも輝いていた頃の状態を取り戻せるか。

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