F・デ・ヨングの売却は避けては通れない道? すでにケシエら後釜の名前も挙がっているバルセロナの大騒動

売却で話が落ち着きそうなフレンキー・デ・ヨング photo/Getty Images

素晴らしい選手だが、ピッチ外の問題が紛れ込んでしまっている

シャビ・エルナンデスが監督としてクラブに戻り、調子を取り戻した今季のバルセロナ。リーグはレアル・マドリードに譲ってしまったが、来季に期待できるチームはできつつあり、すでに話は来夏の移籍市場に移っている。獲得候補は多く、チェルシーのセサル・アスピリクエタらが筆頭だ。選手層の薄い守備陣を助けてくれる存在であり、獲得が待ち遠しい。

しかし、ポジティブな話題だけではなく、ネガティブな話題もある。クラブの財政状況だ。英『The Athletic』によれば改善するためにも選手を売却し、資金を調達する必要があり、早速フィリペ・コウチーニョをアストン・ヴィラへ放出した。それでも傾いている財政を完全に立て直すには難しく、フレンキー・デ・ヨングのような高額で売却できる選手を放出する必要があるという。英『The Athletic』ではもし、デ・ヨングを7000万ユーロ(日本円にして約93億円)で獲得すると手を挙げるクラブがあればバルセロナは引き留めることはできないだろうと予想している。

その買い手として報じられているのが、エリック・テン・ハーグが来季から就任するマンチェスター・ユナイテッドである。テン・ハーグとはアヤックス時代からの師弟関係であり、新監督も獲得を望んでいる。ユナイテッドのオファー額は分からないが、7000万ユーロという額は出せるクラブだ。
バルセロナとしては売却するのか維持するのかだが、売却が濃厚か。デ・ヨングとしてはバルセロナ市内に新居を購入したばかりで、移籍を望んでいないようだが、バルセロナはデ・ヨングの後任としてミランのフランク・ケシエとバレンシアのカルロス・ソレールの獲得に近いと英『The Athletic』は報じている。ケシエはフリーで、ソレールは2000万ユーロ(日本円にして約26億円)のバーゲン価格で獲得できるとのこと。また、ペドリ、ガビ、ニコ・ゴンザレスら若手の存在も大きい。ペドリは創造性、ガビはエネルギーをチームにもたらすことができる。ニコはまだ発展途上だが、将来は明るい。

今後の署名は財政に依存すると語ったシャビ。チームを強化する必要はあるが、売却して資金を作る必要がある。ペドリやガビ、ロナウド・アラウホを売却すれば資金は調達できるが、ファンは納得しないだろう。デ・ヨングはアヤックスから獲得した8600万ユーロの活躍を見せられていないとの意見もあり、彼がクラブから出ていくことになるのだろうか。

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