2022年に入ってからの勢いは止まらない
リヴァプールとのプレミアリーグ優勝を争うマンチェスター・シティは12日にウルブズと対戦。このゲームはルベン・ディアスをはじめ主力DFが3人起用できないピンチであり、なおかつ対戦相手であるウルブズとの相性はよくない。シティが苦手とする堅守速攻のチームで、19-20シーズンには天敵であるアダマ・トラオレを止められずシーズンダブルを食らっている。
だが、そんな心配をかき消すようにエースが躍動する。ケビン・デ・ブライネのことだ。まず7分に先制ゴールを決めると、16分、24分にもゴールを決めハットトリックを達成。60分にも得点を決めており、計4ゴールを挙げている。89分には左ポスト直撃のシュートも放っており、5点目を決めていた可能性もある。その結果シティは5-1とウルブズに大勝した。
注目したいのは、4ゴール中3ゴールを利き足と逆である左で決めているところだ。89分の幻の5点目も左足からシュートを放っており、右足と遜色のないボールが蹴れるのがプレミア最高峰のチャンスメイカーである証だ。
また、そのシュートに持ち込むまでのランニングもデ・ブライネの強みである。相手が前に出る守備をすればスペースが生まれ、ベルギー代表MFはこれを見逃さない。ストライカーのような絶妙なタイミングでボックス内に侵入し、ゴールを決めることができる。どちらかといえばアシストで名前の挙がりがちなデ・ブライネだが、今では自分でゴールも決められる完璧なアタッカーとなっている。英『manchester evening news』では「別の次元にいる」とデ・ブライネを絶賛しており、来季から加わるアーリング・ハーランドとのホットラインが楽しみだ。