“20アシスト越え”も現実的 ハーランド加入を最も喜ぶのはベルギーのアシストマシーン?

シーズン終盤になるにつれて好調になっているケビン・デ・ブライネ photo/Getty images

ホットラインの完成だ

マンチェスター・シティがボルシア・ドルトムントのアーリング・ハーランドを獲得したと発表した。英『manchester evening news』によると契約解除金は伝えられていた6400万ポンドではなく5100万ポンド(日本円にして約81億円)と安く、予想よりも安く獲得できている。年俸はケビン・デ・ブライネと同額といわれており、シティで最も稼ぐ選手になる。7月1日付けでシティに加わるようだ。

シティとしては念願のストライカー獲得だ。昨季はハリー・ケインの獲得に失敗したが、ケイン獲得にかかるとされていた約200億円以上の大金を支払わず、21歳の未来あるストライカーを獲得できた。ケインを諦めたのは良い判断だったといえる。

そんなハーランドに求めるのはやはり、ゴールを奪うことだ。今季のシティはプレミアで89ゴールと得点を量産しているが、ゴールを奪うことに特化した選手は少ない。ドリブルが上手い、パスが上手い、動き出しが上手いプレイヤーは多いが、ボールをゴールに入れることに長けた選手はセルヒオ・アグエロ退団以降、デ・ブライネくらいしかいない。

ハーランドはそのゴールを奪うことに長けた純粋な9番だ。ドルトムントでは88試合に出場して85ゴール23アシストを記録している。出場試合数より関与したゴール数が多く、非常に期待できるストライカーである。

デ・ブライネとのホットラインもハーランド加入で期待できることの一つである。デ・ブライネはプレミアリーグを代表するチャンスメイカーの一人で、19-20シーズンにはリーグ戦だけで20アシストを記録。プレミア屈指のアシストマシーンだ。しかし、今季は序盤の怪我もあってここまで7アシストと、二桁アシストすら怪しい。

純粋なストライカーの存在でデ・ブライネのアシスト数増加が見込める。シティの攻撃陣は素晴らしい選手ばかりだが、デ・ブライネの素晴らしいスルーパスに反応できず、流れてしまうことが多い。5-0と快勝したニューカッスル戦も1アシストは付いたが、90分を通して6本のキーパスを記録している。決められる選手がいれば2アシスト、3アシスト付いた試合だ。この現象はシーズンを通して起きており、プレミアでのビッグチャンスクリエイト数14回はリーグで5番目の数字だが、アシストランキングでは10位にすら入らない。ビッグチャンスクリエイト数トップで18回のモハメド・サラーとトレント・アレクサンダー・アーノルドはそれぞれ13アシスト、12アシストであり、ビッグチャンスクリエイトで4回上回っただけなのにアシスト数は随分違うことがわかる。

前線での攻撃を流動的にする代わりにゴールを奪うことに長けた選手がいなかったここ数年のシティ。それでも、ハーランド加入でその悩みも解決される可能性が高く、チームに合流することになる来シーズンが楽しみだ(データは『SofaScore』より)。

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