ハリルホジッチ監督は再び本番前に解任されるのか
かつて日本代表をロシアワールドカップ出場へと導きながら、本大会前に解任されてしまったヴァイッド・ハリルホジッチ監督。現在率いているモロッコ代表は3月にカタールW杯出場を決めたものの、ハリルホジッチ監督にとっては再びとなる本大会前の解任が噂されている。
原因はハリルホジッチ監督と選手たちの対立だ。ハリルホジッチ監督はチェルシーのハキム・ツィエクやアヤックスのヌサイル・マズラウィといったスター選手たちといざこざを起こしており、現在は彼らを代表メンバーから追放している。
王立モロッコサッカー連盟は自国のスター選手たちが代表チームに加わることができていないこの状況に不満を持っているようだ。サッカー連盟がハリルホジッチ監督を解任したというフェイクニュースがつい先日流れたばかりだ。
モロッコサッカー連盟はこの解任報道を否定しているが、『beIN Sports MENA』によれば、モロッコ代表はハリルホジッチの後釜としてアンドレ・ビラス・ボアス氏との交渉を開始したという。
ビラス・ボアス氏はジョゼ・モウリーニョのアシスタントコーチを長年務めていたことで知られ、ポルトやチェルシー、トッテナムといったビッグクラブの監督を務めたことで有名だ。チェルシーでは前評判通りの結果を残すことができずに解任されたものの、ポルトではヨーロッパリーグとリーグ戦のタイトルを獲得している。
ビラス・ボアス監督はポルトでアシスタントコーチに就く前に、イギリス領ヴァージン諸島代表の監督を務めていた経験もあるが、この代表監督経験がモロッコ代表を率いる際にどれだけ活きるのかは疑問だ。
モロッコは前述のツィエクやマズラウィに加え、パリ・サンジェルマンのアクラフ・ハキミやセビージャの守護神ヤシン・ブヌといった選手が在籍する粒ぞろいのチームだ。ワールドカップでダークホースの役割を担うだけのポテンシャルも秘めているため、代表監督選びには慎重になってほしいところだ。